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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 吉野さんとの面談が始まる。最初は雑談になったが、吉野さんは私の卒業した女子大系列の女子高を卒業したとのことで意気投合する。大学は東京の共学だったけれど、就職を機に大阪に戻ってきたそう。年齢も吉野さんが2歳上(東堂さんと同い年)で近かった。

「勤務してみてどうですか?」

吉野さんに今の状況を聞かれ、「覚えることが多くてついていくだけで精一杯です」と答える。毎日お客様からクレームの電話が入り精神的に疲れていること、今日もどうにか出勤できたが心の中では「嫌だ」と思っていたこと、出勤前に涙が出ることを話した。話しているうちに泣いてしまい、うまく話せなくなる。

 吉野さんはティッシュをくれ、「落ち着いてからで大丈夫ですよ」と言ってくれた。初回で辞めようと思う、とはさすがに言えない。今後続けられるか不安と話した。

「なるほど……わかりました。また中旬頃に面談して、そのときに最終的な考えをお伺いしますね。また何かあればショートメールでも大丈夫なので、相談してくださいね」と吉野さんは言ってくださり、面談は終わる。

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