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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 人と会った後は1人反省会をし、学生時代は思い悩みすぎて夜中に1人で涙を流した過去もあると話してくれた。入社して3ヶ月後の夏に、体調を崩して1週間休んだこともあるとのこと。

「正直辞めたいって思ったこともあるんですけど、それでも続けられたのは佐々部チーフや東堂さんとメンバーに恵まれてるからなんですよね」

メンバーに恵まれてるというのは確かにその通りだ。桐生優助という人物の表面ではわからない部分を見られたような気がする。このご時世がどれほど生きづらいかという話で盛り上がり、私と桐生さんはどこか似ているような感じがした。


 「今、初回で辞めるか迷ってるでしょ? 辞めたいけど迷惑かかるとか、今後の職歴に響くとか、そんなこと考えてるんじゃないですか?」

桐生さんに私の考えていることを言い当てられる。図星だったので何も言い返せなかった。

「派遣社員っていう立場なんですし、辞めたいときに辞めていいと思いますよ。もし今後も続けたいと思うなら、僕も教育係としてサポートします」

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