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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 そうこうしているうちに電話が鳴る。女性の方からのお電話で、興奮気味なのか一方的に話をされた。

「グランパーク中央1102号室の松本ですけど! 宅配ボックスが壊れてて荷物は取り出せないし、共用廊下の電球も切れてるし、どうなってるんですか! うち小さい子どもがいるんで、共用廊下の電球は早急に交換してもらわないと困ります!」

かなり温度感が高く、お詫びすることしかできないのが心苦しい。怒鳴り声での電話を受けたのが初めてだったので、声も震えていたと思う。最後はご自分の言いたいことをおっしゃり、一方的にガチャ切りされてしまった。

 桐生さんに「……大丈夫ですか?」と声をかけられる。どうにか大丈夫ですと答えるも、もう初回契約で辞めることを脳裏がよぎった。東堂さんの担当物件のお客様だったので、東堂さんは

「うわ、だる〜。この人かなり細かいんだよね。マジで嫌なんですけど〜」

と嫌そうな様子だ。

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