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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 あらかじめ予約していた消化器内科へ足を運ぶ。バスで10分と近かったので、移動も苦ではなかった。メンタルクリニックで適応障害と診断されて休職中であること、漢方薬を飲んでいること、吐き過ぎて血も吐くことを話す。おそらくマロリーワイス症候群だろうという診断になり、吐き気止めの薬をもらった。その後はコンビニで数日分の食料を買って帰る。


 休職開始から1週間後、私は外に出てみることにした。バスで10分の場所まで行き、短時間の外出から始める。物欲はないので駅ビルでウィンドウショッピングするだけに留めた。ジャンクフードを食べる気力もないので、お昼ご飯として近くのチェーン店で小さいサイズのちゃんぽんと餃子5個を食べる。トータルで滞在時間は2時間くらいだが、「これだけ出歩けるなら元気じゃん」と思った。しかし帰宅後はぐったりして、溶けるように眠りにつく。やはり完全体ではなかったようだ。

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