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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 そして私は今、第2子となる男の子を妊娠中で、1ヶ月後に生まれる予定だ。

「ねえママ、パパはいつ帰って来るかなあ?」

ジュリーにそう聞かれ、私はお腹をさすりながら「パパもお仕事頑張ってるから、帰ってくるまで待っとこうか」と言った。ジュリーは「じゃあ、パパが帰って来るまで起きて待ってる!」と言い、頑張って起きることに決めたようだ。

 それから30分後、夫が帰ってくる。夫は花束とケーキの箱を持っていた。

「本社に異動して営業成績トップになったから、家族のみんなに感謝の気持ちを……と思って」

ジュリーは夫が持っているケーキの箱に気づき、満面の笑みで夫に抱きつく。私の好きな水色系でまとめられた花束は私への感謝の気持ち、人数分のケーキは家族全員への感謝の気持ちを表すために買ってきたそうだ。

 そう、私の夫とは、ノアのことだったのだ……ーー。ダニエルのことがあって男性不信になっていた私を、ノアは1番近くで支えてくれていた。次は私が家族全員に恩返しする番だ。

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