表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スピカ  作者: 遠藤 敦子
128/132

128

 気づいたら翌朝になっていて、知らないアパートの一室にいた。ここはダニエルのマンションのようで、私の写真が大量に壁に飾られている。手足はベッドの端に縛られていて口は粘着テープで塞がれているので、助けを求めたくても声を出せない。

「ずっとずっとお前と一緒になりたいって思ってたのに、連絡も無視してたよな。お前の母さんも。興信所にお前の居場所を調べてもらったら、あっさりわかっちゃった」

ダニエルの目は怖かった。何か言うと、今にも襲いかかってきそうな感じだ。私の居場所がわかったのは、興信所に調べてもらったからだそう。

 「あの浮気相手はどうしたの……?」と私が聞くと、ダニエルは悪びれずに「あ、藍子? あいつ顔と身体は良かったけど、付き合ってみたらだるかったから捨ててやった。で、やっぱりお前がいいってなって、探しまくった」と言う。こんなに支離滅裂な思考回路の持ち主だったと見抜けなかった私がバカだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ