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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 ノアの25歳の誕生日が近づいてきて、パーティーをしようという話になる。もちろん本人には内緒で。ノアにはピクニックに行こうとしか言っていないので、まさか私たちがケーキを手配しているなんて知る由もないだろう。ケーキはジェニーとジャスミンの知り合いが経営する、韓国系のカフェで購入した。

 いよいよ当日。私たちは公園に集合してピクニックする。公共の場で飲酒できないので、飲み物はお茶かジュースかミネラルウォーターから選べるようになっている。ピザ、お菓子、唐揚げ、サンドイッチも用意した。もちろんノア本人はこれからサプライズが待ち受けていることを知らない。

 食べ物が残り少なくなってきたタイミングで、私たちは事前に用意していた誕生日ケーキを出す。誕生日おめでとう、とノアに言う。ノアは目を丸くしていたけれど、思いがけないサプライズに涙目になっていた。

「俺の誕生日はみんなに楽しんでほしいと思ってたから、まさかこんなに盛大にお祝いしてもらえるなんて思ってなかった」

そう言っていて、若いのにしっかりしていると私は感心する。

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