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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 私は当時カナダに来て浅かったので、誠一郎のことをどこにでもいる若い男性だと思っていた。優しかったのは私が新参者だったからで、あの「泊めてあげなよ」という発言から彼の本当の人間性が見えたのだ。気軽に言うけど私の事情は慮らないの? 終バスの時間も気にせず、深夜3時にいきなり泊めてって言ってくる非常識さについてはどう思う? とグルグル考えていた。結局誠一郎本人も他人事で、迷惑を被ることになるのは誠一郎ではなく私だから、あのような発言ができたのだろう。

 正直私自身も舞華、結愛、誠一郎については思うところがあったので、捺未とその話ができて精神的に楽になった。泊めてあげなかった私は冷たいやつなのだろうかと悩んでいた時期もあったから。結愛が私以外の人の前でも非常識な振る舞いをしていたことや誠一郎の本性について知り、溜飲が下がった。捺未も結愛たちとは一線を置いて付き合い、今はもう連絡すらとっていないそうだ。

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