表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スピカ  作者: 遠藤 敦子
119/132

119

 「うわあ、大変だったね……。私も飲み会の後、結愛と舞華が終バス逃したから泊めてって言われたことあって……。事前相談もなしに当日、深夜3時にいきなりだよ? ルームメイトがいるから無理って言ったら、誠一郎から『泊めてあげなよ』って強く言われて、私の気持ちなんて誰にもわかってもらえないのかって思っちゃって……。結局連れて帰ったけど、ルームメイトから追い返されて、不満たらたらで帰っていった」

私も結愛と舞華にまつわるエピソードを捺未に話す。お互いがお互いの話に引き、呆れ返っていた。捺未によると、誠一郎についてもあまり良い評判は聞かないようだ。

 誠一郎はもともと起業するという夢があってカナダに来たけれど、起業したい動機も人に使われたくないからーー大学卒業後に就職した会社で上司と喧嘩したり女性関係でトラブルを引き起こしたりし、職場にいづらくなって退職したーーという理由らしい。29歳と周りよりも年上なのをいいことに傍若無人に振る舞って誰も逆らえない雰囲気にし、若い女子留学生をターゲットに取っ替え引っ替えしていたとのこと。誠一郎が原因で精神的に病み、帰国せざるを得なくなった留学生もいたそう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ