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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 そんなとき、日本人コミュニティーで仲良くしている捺未から電話が来た。どうやら結愛についての話のようだ。

「もう帰国した子だけど、大学生の結愛ちゃんって子わかる?」

と言われたので、わかるよと返す。その後捺未が話を続けた。

「私が結愛ちゃんと同じ語学学校に通ってた頃、韓国人のクラスメイトの女の子の家で飲み会やったのね。そしたら結愛ちゃん酔って吐いちゃって、その韓国人の子の家のお風呂を貸してもらってた」

結愛の過去の話を聞きながら「あーそうなんだ……。その子も大変だったね……」と言うと、「でね、この話には続きがあって……」と返ってくる。

 結愛は私の前でも「自分は終バスを逃したかわいそうな悲劇のヒロインなんだから、泊めてもらって当たり前」という態度をとっていたので、他の人が相手だったとしても、その後どうしたのかだいたい想像がつく。が、捺未の話は私が予想していたものの斜め前を行く展開となった。

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