表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スピカ  作者: 遠藤 敦子
112/132

112

 次の日、私はティムに昨日のお礼としてメッセージを送る。既読マークはついているものの、返事は来ていない。それでも、そのうち返ってくるだろうと思って楽観視していた。

 日常生活に戻ってもなお、気づいたらティムのことばかり考えている。ティムと付き合いたい、もっと知りたい、一緒にいたい……ーー。そんなことばかり考え、仕事への集中力も欠けてきた。大学生時代以降の恋愛は彼氏側からのアプローチで始まることが多かったけれど、自ら誰かに一目惚れしたのは高校生以来だ。ティムの彼女になりたい。あんな素敵な人のそばにいられたら幸せだろうな。考えることはいつも同じ。

 2日後、ティムにどうしているか連絡をとってみる。しかしそれでも、既読マークだけついて返事なし。返事がないということは、私と連絡をとるつもりはもうないということだった。これ以上連絡しても鬱陶しがられるだけなので、こちらからは一切何もしないことにする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ