表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スピカ  作者: 遠藤 敦子
110/132

110

 「え〜ケチ……。もういいもん、他の人に泊めてもらうから」

舞華がそう言った矢先、黒人男性ーー舞華のタイプに当てはまる人ーーに声をかけられる。

「お姉さんたち楽しそうだし、俺もいーれて」

私が「いやすみません……」と言いかけたとき、舞華は「お兄さんと2人で話したい」と言って男性と消えていった。その間、私は1人で放置される。1時間以上待っても2人は戻ってこず、舞華からの連絡もなし。クラブ中を探すも、どこにもいない。あの男性と2人で消えていったなと確信した。

 もう帰ろうかなと思ったけれど、人が多過ぎて東京の満員電車のような状態だ。そんなとき、ある白人男性に手招きされる。「私に言ってるの?」とジェスチャーすると、男性は頷いた。男性のいる方向に向かうと、強い力で抱きしめられる。突然のことに戸惑っていると、男性が私の耳元で

「俺と一緒だから大丈夫だよ」

と囁いた。男性の仲間たちが「お前何してるんだ〜」と言うと、「彼女を守ってるんだ」と返す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ