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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 またある日、舞華から連絡が来た。「話したいことがあるから、飲みに行きたい」とのこと。何を話したいのか、お酒を飲んで話したい内容とは何か、私と2人でなければならない理由は何かと考えたけれど、断る理由もなかったので了承する。もし泊めてくれと言われたら断るけれど。

 当日指定された場所に向かうと、そこはクラブだった。てっきりバーかレストランだと思っていたので、クラブを指定されるとは思っていなかったのだ。

「それで、話って何……?」

私が切り出すと、彼女は「最近集まりに来なくなったの、なんで?」と不思議そうな顔で聞いてくる。もういっそのこと本音ーー飲み会に来るのはいいけれど、私に泊めてもらう前提でいるのはやめてほしいことーーをぶちまけてやろうかと思ったものの、「最近仕事が忙しくて……」と言った。

「それで、今後もあの怖いルームメイトがいないときだけでいいから泊めてくれない?」

と切り出す彼女。彼女にとって怖いルームメイトだとしても、私にとっては気さくに接してくれるルームメイトだ。ルームメイトを悪く言われて許せない気持ちもあり、

「ごめん、それは無理。2人で話し合って、誰も家に入れないルールにしたから」

とはっきり断る。

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