表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スピカ  作者: 遠藤 敦子
104/132

104

 現地人の英語が聞き取れなくて困ったこともあったけれど、お酒とジェスチャーの力を借りて会話には困らなくなった。私は新婦からすれば親戚でもなんでもない赤の他人だけれど、久しぶりに結婚式に参列して感動する。私にもいつかは、好きな人を一生幸せにすると誓える奇跡が来るのだろうか……? そう考えた。


 その後も在宅ワークをしながら、週末はホストファミリーと過ごす日々を送る。現地での生活にも慣れてきて、行動範囲も広がっていった。ホストファミリー以外の友達がいないので1人行動が多かったけれど、もともと単独で行動するのは苦ではない。むしろずっと誰かとべったりすることに疲れていたのだ。

 あっという間に3ヶ月経ち、ホームステイ最終日が近づいてくる。短い間だったけれど、ホストファミリーには良くしていただいたので寂しくなった。私のためにお別れパーティーを開いてくれ、手紙とプレゼントもいただく。ホームステイ先を出た後は涙が止まらなくなった。しかし、その後も全員と連絡を取り合っている。

 ホームステイ終了後は、マンションで中国系カナダ人女性とルームシェアすることになる。女性の名前はケイトと言い、大学院に行きながらアルバイトをしているとのことだ。最初は怖そうな印象だったけれど、話してみると気さくな感じだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ