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スピカ  作者: 遠藤 敦子
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 実はウェブ上の事前アンケートにも記入していたのだが、改めて3月末での退職意向を伝える。4月からカナダでワーキングホリデーするので、次の派遣先を探していない旨も。

「アンケートにも記載があったので、もしかしてとは思っていたのですが……。改めて3月末で退職希望とのことで承知しました。残り短くなりますがよろしくお願いします」

葛西さんからの挨拶で面談は締めくくられた。


***


 私が3月末で退職する話は、言うまでもなく岡村部長と佐々部チーフの耳にも入っている。今後の引き継ぎについて相談するため、佐々部チーフと会議室で面談した。締め日の関係でまとめて有給消化するのが難しく、締め日を避けて少しずつ有給消化していく話になる。また3月10日から新しく派遣社員ーー20代の若い女性とのことーーを私の後任として採用し、彼女に引き継ぎをすることになるとのことだ。


 それからほどなく3月になった。少しずつ有給を消化しながら、業務の合間に引き継ぎ資料やマニュアルを作成する。やはり桐生さんは今でも休職しており、復帰が難しい状態とのことだった。以前聞いていた通り派遣社員の巣内さんが入社し、佐々部チーフの隣に配置される。

 巣内さんは、佐々部チーフから社内システムの使い方についてレクチャーを受けていた。その後は岩田さんと外回りし、共用部のことで説明を受けることになる。私は自分の業務もこなしながら、巣内さんが独り立ちしやすいように引き継ぎ資料をエクセルで作成していた。

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