92,告白
「せ、先生!?」
「しっ声が大きい!」
扉から現れたのは支部の外で待っているはずのラース先生だった。あまりの驚きに、ウェアが少し大きな声を出してしまい、それをアンに注意される。
「ど、どうしてここに?」
ラース先生はオレの質問に答えることなく、まずは扉に鍵を掛ける。
「先生?」
アンも不思議そうにラース先生に尋ねる。
その時、ラース先生はアンの腹の前にワープゲートのようなものを作り出し、そこから”剣”を出現させ、勢いよくアンに突き刺した。その”剣”はアンを貫き、アンの後ろの壁に刺さった。そのため、アンは身動きが取れなくなってしまった。
続いてラース先生は、アンの手足に同じように”剣”を突き刺す。アンには”再生”があるので、死にはしないが、アンの身動きは完全に封じられてしまった。
「「「!!??」」」
目の前の衝撃的な光景に、3人ともすっかり固まってしまう。1、2秒経ち、頭だけはなんとか働くようになったオレが、”サイコキネシス”でアンを救出しようとするが、次のラース先生の言動に止められた。
「余計なことはするな。アンの首が飛ぶぞ?」
そう言って、オレとウェアを見ながらいつの間にか手に持っていた”剣”をアンの首元に添える。
そう言われてしまえば、オレ達は何もできない。
「先生…これは一体……どういうことだ!?」
目の前のラース先生が偽物である可能性も考えたが、さっきアンに放った”スキル”は間違いなくラース先生本人のものだ。何がなんだか分からなくなり、シンプルにラース先生に尋ねる。
すると、ラース先生はニヤリと笑いながら言う。
「オレはアルタミラ人だ。
悪いがお前達には、アルタミラの糧となってもらう。」




