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来世は良い人生でありますように  作者: 三ki
アルタミラ編
86/121

86,プロフェジア教

オレ達はひとまず、その予言書を探すためにどうすれば良いのか話し合った。

その結果、3日間各々本気で探して、それで何の情報も手に入らなかったら強行突破という形になった。

つまり、予言書を見つける手立てが全く思いついていないということだ。

とりあえず、オレはアンとウェアと一緒に探すことにした。

来たのはまた図書館だ。

というのも、予言書に繋がる情報があるのはここが一番高いと思ったからだ。まあ無いとは思うが、予言書自体があるかもしれないしな。

それと借りた歴史書の返却という目的もある。


3人でしばらく探した結果、もちろん予言書とか言うものは無かった。だから少しでも予言書に近づくために、予言が始まったと思われる200年前のことについて調べてみた。

それで、唯一何かあるかもしれないと思ったものが、約200年前に広まったと言われているプロフェジア教という宗教があった。

その宗教は、この国では2、3番目ぐらいに広まっており、普通に聞いたことがある名前だった。

この宗教の気になる点は2つある。

1つはもちろん発足時期。

予言が始まったと思われる約200年前とちょうど時期が同じだ。

そして2つ目は、この宗教の思想にある。

その思想というのが、-未来を信じる者は必ず救われる-というものだ。正確に言うと少し違うが、大体こんな感じだ。

これが予言と微妙にマッチしているような気がしてならない。


オレ達は早速、アデン少将とラース先生にこのことについて話してみる。

すると2人とも、オレ達と同じくプロフェジア教を怪しんでいるようだ。


「よく見つけたなお前等!! 俺達は何も見つけられなかったというのに。」


「いや、まだ怪しいってだけですが…」


「それでも十分だ!」


こんな感じでラース先生とアデン少将に褒められた。


「早速、この宗教について調べてみよう。」


「実は少し調べてみたんですが、この宗教の教祖であるミラー・シャーロットの子孫達が、今のリーダー的存在らしいです。

彼らが住んでいるところはプロフェジア教会の近くらしいです。ここから少し遠いですが、行ってみますか?」


「愚問だな。手掛かりがそれしかない以上、行く以外の選択肢はない。」


「分かりました。では早速準備を始めましょう。」


アデン少将と話している横で、ラース先生が-仕事が早いな-と褒めてくれる。

オレ達は満足しながら部屋を出た。


オレ達の部屋への廊下で、アンがオレに話しかけてきた。


「あんた、さっき少し遠いって言ってたけど、どんだけ遠いか分かってんの?」


「え? 2、3時間ぐらいじゃないのか?」


「10時間よ10時間!! しかも列車で!」


「えっ?」


オレとアンのやりとりを見て、横のウェアが笑っている。


「ははは、先生達には行き先しか言ってないから今頃ビックリしてるだろうな。」


「…まあ,少し遠いって言ってもどのくらいが少しかは人それぞれだからな!!」


「先行きが不安だわ…」




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