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来世は良い人生でありますように  作者: 三ki
アルタミラ編
84/121

84,アルタミラの歴史

いつまでも渋ってても仕方がないと思い、オレは早速1ページ目を開いてみる。

するといきなり小さい字が大量にある。

絵もあるのだが、それを打ち消すぐらいの字の量だ。

この本はアルタミラの2000年前からの出来事を詳細に載せているのだが、流石にそれを全部読むのは何日あっても足りないと言うものだ。オレはアルタミラがまだ小国と呼ばれていた200年前からのページに一気に飛んだ。

これなら少しは楽というものだ。

だが、かなり飛ばしたというのにまだこの本の分厚さは半分くらい残ってる。

現代になればなるほど詳細なことが分かるから当然と言えば当然なのだろうが、オレは思わずため息をもらした。


本を読み進めていくと、早速アルタミラが大国になった理由のうちの1つに当たった。

それは約200年前に起こったラクサ山の噴火だ。

これは当時アルタミラにあるラクサ山が噴火して、毎年の収穫の時期ということもあって通常なら大飢饉を起こすはずだったのだが、何故かその年だけ収穫を早めにする政策があり、飢饉を防いでいる。

後にこれはアルタミラの奇跡と呼ばれるものの1つになった。

そしてその噴火によって周辺国は飢饉に襲われ、アルタミラが徐々に大国となっていく。


その10年後には、長年アルタミラの敵対国だったフォーラムに戦争を仕掛けられる。

この戦争ではアルタミラは戦力が少し乏しく、アルタミラの負けが濃厚かに思われたが、戦争の前日にフォーラム側にゲリラ豪雨が発生し、川が氾濫。そして戦争どころではなくなり、最終的にアルタミラの勝利となった。


他には約175年前、アルタミラが産業革命を起こし、一気に大国へ。これが一番でかい理由かな、


さらに約150年前、周辺国の戦争に武器などを大量に輸出し利益を大量に得る。

これも何故か、その時に武器を大量に作る準備をしていたらしい。


他にも細かいところを上げれば沢山あるが、このあたりがアルタミラが大国になった理由の主なところだ。

ひとまずこれらに注目して読んでいく。

しかし、いくら読んでも一向に何も掴めないままだ。

読んでいて腹が立つのは、こんなに分厚くても-不明-とか平気で書いてあるところだ。

(そこが大事なんだよー!)

と何度思ったか分からない。

とりあえずもう外が暗いため、要点だけまとめて後でみんなで話し合ってみることにした。

一応本はレンタルしておく。

オレがまとめただけでは不十分な部分もあるだろうし、何よりまだ全部読めていない。

分厚くて持ってきた鞄に入り切らないので、仕方なく手で持って帰ることにした。

周りの目が恥ずかしかった…

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