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来世は良い人生でありますように  作者: 三ki
プロローグ
8/121

8,既視感

オレが7歳になると、祖母が死んだ。



死んだのは、母方の祖母だ。

と言っても、オレはあまり悲しくなかった。

なぜなら、死んだ祖母はオレが物心つく前に病気で倒れ、ずっと目を覚ましてなかったからである。実はオレは、祖母の顔すら写真でしか見たことがなかった。


「お母さん………お父さんのところへ逝ったのね……」


っと母が泣きながら呟いている。母の父、つまりオレの母方の祖父は、オレが生まれる前に死んでいる。ちなみに、オレの父方の祖父母は、まだ元気にやっている。


「エルナ……」


そんな母に、父は真剣な顔で寄り添っている。



オレ達は葬式に行くことになった。葬式には、オレの知らない人が沢山来るらしい。オレは、不謹慎かもしれないが、初めての葬式に少しだけ好奇心を持っていた。


葬式場に着いた。

この時、オレの中に違和感があった。

(この感じ…どこかで…)

いわゆるデジャブというやつだろうか。

この風景というのか、雰囲気というのが何か見覚えがある。

オレはさっきまでのテンションは完全に無くなり、何故か悲しくなっていた。

オレにとっては実の祖母だから当然かもしれないが、何か違うような気がする。

その何かが分からない…思い出せない…


オレは自然と涙を流していた。

その涙は何に対してのものだったのか…


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