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来世は良い人生でありますように  作者: 三ki
アルタミラ編
79/121

79,初めの村

アルタミラへ行くのは、ルーグラン校からはオレとアンとウェアとティアラとイドラの5人だ。残りの3人はクラントに待機である。

今回は戦闘目的ではないので、戦闘力では選んでいない。

アルタミラに潜入して情報を集めるというのが主な任務なので、潜入するのはオレ達を含めて10人だ。その中で何組かに分かれるらしい。

オレ達のような子供が選ばれた理由は、その方が潜入に向いているからという理由らしい。

ちなみに他にはラース先生がいる。その他は全員が少将以上という軍の重要人物ばかりだ。

今回のオレ達の設定は、アルタミラの旅人という設定だ。

ヴァルランダを取り込んだことで、強大な領土となったアルタミラでは、旅人という設定が最も多いという推測だ。


オレ達はまず、クラントとの国境付近の町に徒歩で行き、そこからどんどんと首都のエルメナスに向かって行く算段だ。

10人の旅人組というのは少し不審かもしれないという理由と、出来るだけ素早く情報収集したいという理由からチームを2つに分けて潜入することになった。

オレとアンとウェアとラース先生と他には面識のない人だが、アテン少将の5人チーム。

そしてもう一つはティアラとイドラと他3名の5人チーム。

それぞれ逆の方角から潜入する。

オレ達は西から潜入するらしいので、まずは西付近まで移動する。そしてゆっくりと国境を越えた。


「なんか潜入ってドキドキするな。」


ウェアが沈黙を破ってそう言う。

ウェアの性格からしてずっと沈黙だったのはキツかったのかもしれない。

オレも正直少しキツかったので、そのままの流れでウェアと会話する。

しかし、アテン少将にもう少し緊張感を持てと怒られてしまった…

その様子をアンはニヤニヤと、ラース先生は微笑んで見守っている。




「おい、初めの村が見えて来たぞ。」


ラース先生が遠くを指差して振り返る。


「潜入の第一歩目ですね。ひとまずは情報収集というより怪しまれないことが重要ですね。」


アテン少将がラース先生に答える。

オレとアンとウェアはダラけた空気から一気に気を引き締める。と言っても、村の人達との会話は大人2人がやってくれるらしいので、そんなに身構えることはないのかもしれない。

ちなみに、ラース先生とアテン少将は友人同士でオレ達3人はそれぞれの子供ということになっている。

オレとウェアはラース先生の子供で、アンはアテン少将の子供、という設定だ。


いよいよオレ達は村の中に入る。

オレ達に気付いた村の老人がオレ達に近づいて来て、事情を色々と聞いてくれる。


「お前さん達はどこから来たんじゃ?

この辺では見ない顔じゃが?」


ラース先生が、誰も気付かない程度で一回息を吸って吐く。


「旅をしている者です。北の方から来ました。

この辺のことをあまり良く知らないので、教えていただけると幸いです。」

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