表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
来世は良い人生でありますように  作者: 三ki
アリス編
40/121

40,真実

大人達は早速もう一度近隣の人に聞き込みに行ってくれた。

その結果分かったことは、アリスちゃんの誕生日の8日前、アリスちゃんとよく仲良くしている友達の従兄弟の誕生日らしい。

ちょうど2年前、その子が偶然こっちに来ていて、みんなで誕生日パーティーをすることになったらしい。

その友達の母親によると、たしかアリスちゃんも参加していたそうだ。

これで全て合点がいった。

友達の従兄弟の誕生日なんか、母親が知らなくても無理はないし、その日アリスちゃんの母親は、家で遊んでいたと言っているが、友達の母親は誕生日パーティーに参加していたと言っている。

つまり、アリスちゃんは2人いたことになる。


ちなみにその友達の母親によると、外が暗くなる前には帰らせたそうだ。そして、その友達の家とアリスちゃんの家はさほど遠くない。

つまり、誰かに誘拐されたのは確定ということでいいだろう。それと、イリアの推測が正しければ、アリスちゃんは首都ツァンバルにいる。


今回の調査で分かったことは、すぐに他の所へ向かった者にも伝えられ、誘拐されたとみなして調査をすることになった。


オレ達は、一応占い通りにライアスにいる可能性があるので、結局ライアスを隈なく捜索することになった。

捜索方法は、結局地道に探すだけだ。

もし匿っているならこの辺だ、とかの予測はするが、それだけ。もし整形していたり、髪色を変えられていたりなどで姿形を変えられていたら、どうしようもないと思うのだが…

それに、ルビアとイリアはあの会議に参加していないので、

「もう死んでるんじゃないの?」

っとかなり不謹慎なことを言っている。まあ無理もないか。

オレ達はまだ探し続けた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「どうだ?様子は。」


明かりが消えていて、カーテンが閉まっている部屋で2人の男が話している。


「おそらく”ドッペルゲンガー”というのは、バレてしまったでしょうね。」


「そうか…社会的に存在しない人間というのは中々に有用だったのだが、まあ完全にとまではいかないか。」


ソファーに座っている男が、悪そうな笑みを浮かべる。


「だが、この場所までは特定されないだろう。おまけにアリスの姿形、名前まで変えている。社会的に存在しないというのは、今も変わらない。」


「そうですね、ですが極力目立った行動は避けましょう。少なくともクラントとヴァルランダがぶつかるまでは。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ