26,入学式
オレ達は、入学式が開かれる第一訓練所へ向かった。
入学式には、オレ達Sクラスが一番に来たようだ。
まあ人数が少ないからか。
そういえば、試験の時にあった崖が無くなっている。
本当に”スキル”で作っていたのか…っと明言されていたが、今それを目の前にすると、驚くものだ。
少しすると、全クラス集まってきて、入学式が始まった。すると早速、長い長い校長の話が始まる。おそらくこの話を全部真剣に聞いている人なんていないんじゃないか?
しばらくして、やっと話が終わったと思ったら次は違う誰かの話が始まった。一体誰なんだろう?話を全く聞いていなかったから分からね。
次は在校生代表の人が話すようだ。話は聞いていなかったが、話す人が子供なのでおそらくそうだろう。
あの人はどのくらい強いんだろう。在校生代表ということは最上級生のSクラスで主席の人っていうことなのか?是非とも一回戦ってみたい人だ。
在校生代表の人の話が終わった。あの人の話は一応聞いてたので、次に誰が話すか分かった。次は新入生代表だ。
オレはちょっとドキッとしたが、名前が呼ばれたのはルビアだ。ルビアが「はい。」っと言って前に出ていく。
新入生代表ってことは主席ってことか?
流石はアドランス家だな。
…ってことは少なくともオレよりは成績が上だったわけか。ま、まあペーパーテストがあったら、ど、どうなっていたか分からないがな…
ルビアの話が終わると、そのまま入学式が終わった。
オレ達は教室に帰ることになり、今日の予定は入学式と自己紹介だけだったため、Sクラスはもう解散して良いらしい。
オレはアンとウェアと途中まで一緒に帰ろうとしたが、早速クラスの中心人物的2人がこの後どこか行こうと話しかけてきた。
別に予定は無かったし、オレ達も早くクラスのみんなと仲良くなりたいなと思ってたので、特に嫌がることもなく承諾した。
それにしてもこれからどこに行くのか。まだ昼の時間でもないからご飯を食べに行くってわけでもないだろうし。それにどこか遊べるところなんて、公園ぐらいしか思い付かないが…それなら学校の訓練所を借りた方が良さそうだ。
「で、どこに行くの?」気になったのでそうティアラに聞いてみると、
「ん〜そうだね〜
あっじゃあ私の家とかは?カードゲームとか色々あるよ?」
「あ、まあそこでいいんじゃない?」
自分を除いて8人、しかも今日会ったばかりの人を勝手に家に上げてもいいのか?
この世界に、遊園地とかの娯楽施設はありません。




