2,異世界に転生!?(1)
目が覚めると、何もない空間にいた。
ただ、天使のような姿をした者が見えない椅子?に座っているようだ。ショートとロングの間ぐらいの髪の長さで、真っ白な髪色をしている。非常に整った顔立ちで、小柄な体型をしている。背中には大きい羽が生えていた。
すると、その天使がこっちに歩いてきた。
「散々な人生だったね。」
天使がオレに話しかけてきた。
オレは、この状況に混乱していて返事をすることが出来なかった。オレの様子を見て、天使が微笑みながら説明してくれた。
「ここは、あなた達が言うところの死後の世界ってところかな。あなたは死んだからここに来たのよ。私は、あなたが今考えているように天使よ。ラファエルって言うの。」
オレは、それを聞いてしばらく経つと、ようやく状況が飲み込めてきた。それで天使に色々と質問をした。
「なんで、オレの人生はあんなに酷かったのでしょうか?神様がそう仕組んだのですか?」
オレは失礼を承知でそう質問した。
オレは、何も出来なかった自分自信を恨んだが、神がオレの人生をこんなのにしたのか、と神を恨まなかったと言えば嘘になる。
「いいえ、それは違うわ。実は神様には運命を変える力がないの。そう言うのは閻魔様の仕事だから。まあ、多分あの方は何もしてないだろうけど。基本的に我々は下界には干渉しないからね。だから、あなたは神様や閻魔様を恨まないであげてね。あなたの人生が散々だったのは、誰のせいでもないわ。当然あなたのせいでもないのよ。」
「…」
ラファエルは優しく答えてくれた。
オレは完全に納得出来たわけではないが、次の質問に移った。
「そう言えば、何故オレの考えていることが?」
ラファエルは微笑んで「まあ天使だからね!」とドヤ顔で言った。
他にも色々と質問をしていったが、オレはいよいよ、一番気になる質問をした。
「オレはこれからどうなるんですか?」