100,ミラー・シャーロット(1)
キラーはアルタミラのことを話し始めた。
「ではまずは、200年前のアルタミラから話しましょう。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
200年と少し前の小国、アルタミラのある村に大予言者ミラー・シャーロットは生まれた。
彼女は”予知”の”スキル”を持っていて、生まれた頃から予知の力を使い、様々な困難を乗り越えてきた。
彼女は生まれた頃から様々なことを予知していたが、まだ1歳にもなっていないため、予知しただけで何も変えることが出来なかった。しかし、それは彼女の予知の力を着々と伸ばしていた。
彼女の家は、貧しい村にあり、お世辞にも富んでいるとは言いにくく、毎日の食糧は父親が獣を狩ってくるか、母親が育てている農作物だけだった。そして、ある日父親が魚を取りにいくために、川に狩に出かけようとした時があった。その時、ミラーは嵐で川が氾濫する予知をした。多少言葉を操れるようになっていたミラーは必死に嵐がくるからと父親を止めた。ミラーのことを全く信じていない父親だったが、ミラーがずっと邪魔してくるため、仕方なく畑の農作物を食べることにした。そしてその日、大嵐が起こり、川へ狩に出ていた同じ村の人は全員行方不明になっていた。これにより、ミラーの能力は周囲に知られることとなる。ミラーがまだ2歳の時である。
これがあったことで、周囲の者達は段々とミラーに頼るようになる。初めは、偶然だと言っていた者達もその的中率を見て段々とミラーを頼っていった。
予言の内容は、大体が天候で、他には狩の成功する場所などだ。細かいことばかりだが、これを続けていったことにより、ミラーのいた村は段々と大きくなる。
そしてその噂は段々と広がっていき、やがては当時のアルタミラ王家の耳にまで入った。
そしてミラーは当時8歳の時に、王城に呼び出される。
そしてこれから起こることについて可能な限りのことを予言させ、それを予言書に書き込ませた。
こうしてアルタミラはどんどんと大国になっていった。




