表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界忍者はナリユキまかせ  作者: 宗谷ソヤナー
第4章 最初の使者
62/105

第62話 謎の牢屋

 オレたちは、そのまま廊下を走り続けた。すると、あった。地下へ続く階段が。

 そのまま一気に階段を駆け降りた。そこで、さらに新しいドアがある。


「邪魔だ!」


 オレは、そのドアも吹っ飛ばす。その先にはまた別の廊下が続いていた。しかし、延長線上に覆面を被った男がいた。


「な、何者だ、貴様ら!」


 男は慌てて懐から小型の剣を抜いた……が、時すでに遅し。

その瞬間、男はオレの蹴りを食らい、壁に叩きつけられて気絶した。一丁あがり。

 見ると、倒れた男の脇に鍵が転がっていた。オレはすぐさま、それを拾う。そして、今度は慎重に廊下を進んでいく。まだ、敵がいるかも知れない。


「あっ! こんな所に牢屋があるよ!」


 エアリスが廊下の脇を指差した。よく見ると、廊下の両わきに小さな牢がいくつも並んでいた。一番近い牢の中をのぞくと、6畳くらいの部屋に美しい女性が1人閉じ込められていた。オレは、男から奪った鍵を牢の錠前に差し込んでみる。ガチャリと音を立てて、開錠された。扉を開く。


「あ、ありがとうございます! ずっと怖い思いをしていたので!」


 その美しい女性は、オレの足元にすがりついて来た。こんな綺麗な人を監禁するなんて、何て酷い事を……!


「教えてくれ! あなたにこんな事をしたのは、誰なのか!」

「ゲディスという、この酒場の店主です。私の他にも、何人もの女性が誘拐されて、ここに閉じ込められているんです」


 女性は、少し震えながらも話してくれた。そうか、一連の事件の犯人は、この酒場の店主だったのか……!


「じゃあ、やっぱりベルファもここにいるんだね!」


 エアリスがそう言って廊下を進もうとした、その時。


「ぎゃああああ!」


 廊下の奥の方から悲鳴が響き渡った。オレたちは、慌てて声がした方向へ走り出す。もしかして、ベルファの悲鳴か!?

 しかし、オレたちがたどり着く直前に、一番奥の牢からゴロゴロッと、一人の人間が勢いよく転がり出て来た。誰だ?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ