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日本連邦共和国  作者: トースト
第2章
35/40

フランス最悪の1日

魔法帝国がヨーロッパ大陸に上陸してから約2週間後。


ルクレール戦車13両で構成された第3戦車中隊は指令部からレンヌ近くに建設された敵軍基地に対する威力偵察の命令を受け敵軍支配領域を前進していた。偵察行動を始めてから2時間、敵軍基地から60kmの地点にて第3戦車中隊は敵部隊を発見した。


「司令部に報告。第三戦車中隊は敵生物兵器,タロスを発見。交戦状態に入る。航空支援は可能であるか」


偵察部隊だと思わしきタロス12体を900mほど先で発見した中隊長は通信機向かって叫ぶ。


「了解。航空支援は残念ながら送れない。諸君の健闘を祈る」


敵生物兵器のコード番号は1002。現場ではタロスと呼ばれている。かたい皮膚に覆われ、サイをふた回りほど大きくした見た目をしているこの生物は上部に砲をつけていた。


散会していた敵タロスであったが戦車中隊を発見すると、威勢よく砲を打ちながら突撃してくるのであった。


「順次射撃せよ」


中隊長の命令とともに戦術ネットワークにより瞬時に標的が割り振られ、ルクレール戦車の120mm滑腔砲が火を噴く。一斉射目で2発敵に命中。ただ敵に目に見えた傷は皆無であり、味方中隊への突進を続けた。


敵タロスはある程度までルクレール戦車の砲撃に耐えられるという事実に中隊各員に驚愕する。敵生物兵器がいくら固くても120mm滑空砲の砲撃を受け耐えられるわけがないと高をくくっていたのだ。とはいえ、砲撃するしかやれることはないので砲撃を続行する。


交戦始めてから30秒ほどはタロスよりも精度の高いルクレール戦車が一方的に命中弾を出し続け、2体撃破に成功する。ただ時速60kmを超える速度でつっこんでくるタロスはあっという間に距離を詰め至近弾をいくつも出すようになった。


結果ルクレール戦車側も本気で回避軌道をしなければならなくなり、命中率は下がるのであった。そして味方にも被弾するものでるようになる。


「3番車に敵砲弾命中。機関停止を確認。撃破されました」


味方通信兵による報告が行われる。撃破された3番車は敵タロスと正面で撃ち合ってたところで、ほかの個体に側面の装甲を抜かれそのままエンジンを破壊され、行動不能へとなるのであった。ただ幸いエンジンを破壊されただけであり、搭乗員は無事であった。


敵タロスが想定外に強力であったため司令部に航空支援を再度願ったが、かなり混乱してるようであり、解答はバラバラであり結局航空支援はなかった。


敵の突撃により接近戦となったこの戦闘は3分ほどで敵部隊の撤退によりフランス戦車中隊の陳勝で幕を閉じる。タロス7体撃破の戦果を挙げたが、ルクレール戦車3両撃破、2両中破された。死傷者は12名であり、そのうち3名が戦死した。


中隊長はこれ以上の強行偵察の続行を不可能と判断し、残存戦車に負傷者を詰め込み帰還することを決定した。航空支援があればもっと被害がすくなかっただろうと悔やんでも悔やみきれないのであった。


第3戦車中隊が敵部隊と戦闘してる中、国連空軍はどうしてたかというと、大量の敵航空戦力に大苦戦していた。


第三戦車中隊が敵部隊と接敵する10数分ほど前であった。突如フランス本土に魔法帝国の1万機以上航空戦力が飛来してきたのだ。


レーダーや衛星、様々な方法で情報収集行っていた国連軍は敵航空戦力いまだヨーロッパ周辺には存在しないと慢心していた国連軍はパニック状態陥る。


何とか軍事基地への攻撃は陸上の防空設備により撃退することができたが、ほとんどのところが自分の基地の防空精一杯であり、その間に敵軍により襲撃されていた各都市への空軍派遣はないに等しかった。


まともな空軍支援がなかっため、各都市は魔法帝国空軍の襲撃を受けることになる。


都市にはドランゴンのような生物が大量に飛来しあらゆる人工物を破壊尽くそうとする勢いでブレスを吐いていた。そこら中で火災が起き、人々は逃げまどう。


車に乗って逃げようとする人もいたが車よりずっと速く飛び回り、鉄を溶かせるブレスを吐くところこの生物に無意味である。逆に車での逃走は目立ち、すぐに車に乗っていた人もろとも溶かしつくした。


襲撃中安全に過ごすことができたのは、ドラゴンの攻撃が届かない地下鉄に逃げ込めた人ぐらいであった。


この無差別攻撃の被害を免れた都市はフランス首都パリぐらいであった。それは自国の首都であるパリを決して無差別攻撃させてはならないとフランス空軍がプライドをかけ防空を行ったからである。


ごくわずかであるが敵無差別攻撃を受けなかった都市もあったが、近隣航空隊による英雄的献身のものであり、決して司令部による適切な指揮によるものではなかった。


ただこのパリ防空のために近隣の空軍基地から本来他の都市を防空するための戦闘機が引っ張り出されたことにより、近隣都市の防空能力の大きな減少へとつながっていた。


不幸中の幸いではあるが、原子力発電所を含む核関連施設の被害は軽微であった。これはな砲帝国の攻撃は威力は威力は比較的低く、核関連施設は極めて頑丈に作られていたからであった。


とは言え安全のために原子力発電所は稼働停止しなければならなくなり、原子力発電がエネルギー供給の半分以上を占めるフランスは大きな影響を受けることになる。


魔法帝国の無差別攻撃により1日にして20万人がなくなり2000万人が生活に多大な影響を受けたこの事件をフランス事変とよぶようになる。フランス事変の影響は多大で、完全に復興するまで数十年単位の時間がかかるとされ、以後20年近く続くフランス経済の暗黒時代のきっかけとなった。




慢心により守るべきはずの市民に多くの被害もたらと多くの非難を受けた国連軍は、また同じことを繰り返さないために、どうやって突如1万機以上の航空機がフランス全土に襲撃できたのか手段をいとわずに調査を行った。


必死の調査によりわかったのは魔法帝国は岸壁に巨大な空洞を作り、そこから航空戦力の展開を行っていたということであった。また現在調査中であるものも魔法帝国は地下にいくつもの基地を作ってるのではないかと予想されている。


ただ魔法帝国は補給,兵站を維持し続けているのかという疑問点が残り続けた。これだけの規模の軍を維持するためには相応の補給が必要なのにかかわらず、大量の物資を運ぶ船はほとんどなく、輸送機すら発見することができていなかった。


空間転移技術や補給を必要としない軍事構造など様々なことが予想されたが、どれも確実性にかけていた。




フランス事変に使われた魔法帝国の航空戦力は2種類であった。


1つ目はドラゴン型。ファンタジー世界にでてくるドラゴンの見た目をしており、大きさは約16m。攻撃手段はブレスによる攻撃。ブレスと聞いてなんか弱そうと思うかもしれないが、超高温のブレスは鉄をも簡単に溶かしてしまう。


射程も約80mと意外と長く、民間人の被害はこのブレスによるものが多かった。機動性は極めて高く、最高速度は700km 巡航速度400kmであり、かなり速く動ける。


フランス事変での魔法帝国の航空戦力最大規模をほこり7000機を超えた。


2つ目は戦闘機型 MiG15戦闘機にきわめてかなり似ており、MiG15のもろもろの性能を底上げしたようなものになっている。MiG15とそっくりであるがエンジンで使われているエネルギー源は石油とは違う未知のエネルギーが確認された。対地攻撃能力は低いものもドラゴン型よりもはるかに対戦闘機能力が高かった。


フランス事変では4000機を超えていた。


魔法帝国は結界と呼ばれれる攻撃をある程度まで防ぐることができる技術を利用搭載されているものは対空ミサイルを防げるものではなかったがたいていの対空砲を防ぐ能力をもっていた。


また第3戦車中隊が相手した敵生物兵器タロスについているものはMiG15もどき戦闘機についていたシールド同等の性能を誇っていた。











文章量も増えてきたし、投稿頻度も早くなってきた。


ついに総合ポイント1000pを超えました。めっちゃうれしいです。


良ければブックマーク、評価おねがいします。


追記 次の投稿は遅くなると思います。理由は期末がもうすぐだからです。期末前にもう一話投稿できるかなと考えていたのですが、無理そうです。試験が終わったらすぐ投稿します。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 申し訳ありませんが、作家がヨーロッパとNATOをどのように描いているかについてはあまり印象的ではありません 作家はヨーロッパ軍の強さについて無知なようです
[一言] これだから帝国主義は...
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