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日本連邦共和国  作者: トースト
第2章
34/40

地球国家緊急会議 in国際連合

転移事変から約2か月後 2035年8月14日 ニューヨーク州国連本部では地球国家による緊急会議が行われようとしていた。


会議名は

「転移事変により突如出現した未知の国家群,大陸,島々に対する緊急対応会議」である。


一大事に地球全体で協力すべきだと会議を早急に開催すべきだという意見は多かったが、各国政府にとって想定外の事(船舶,航空機の撃沈,撃墜、新生物の発見それだけにとどまらず未知の国家との戦闘が多発した。)が同時に起きすぎたため各国政府はパニック状態になり開催が2か月も遅れてしまったのである。


ことの重要性を考え多くの国が国連大使の変更を申請し、より政府に近い高官へと交代することがあいついだ。


日本連邦も外務省実質トップである福田潤一現事務次官を国連大使へと任命した。事務次官にまで登りついたものを国連大使とはいえ格下の役職に移籍させるのは異例中の異例であり、この人事には政府首脳の意向があることは明らかであった。


実際福田氏は酒田総理と学生時代からの友人であり、今でも交友があることで知られている。ちなみに前任者の任期は1年であり、平常時の3分の1であった。


やっとのことで開催にこぎつけた会議に参加するため各国の国連大使らはそれぞれ航空機で飛んでくるわけだが、転移事変により多くの航行禁止区域が生まれ、回り道を強要された。結果ニューヨークまで大使館を運ぶ航空機は数万キロをひとっ飛び飛べるようにとより航続距離の長いより巨大なジャンボジェットに変わっていた。


また特別に大使を乗せている旅客機護衛のためアメリカ本土に着陸することが許可され、各国の戦闘機がニューヨーク、ジョン・F・ケネディー国際空港へと集まることになる。

 

各国の戦闘機が一堂に集まるぞとニューヨークにアメリカ人ミリオタカメラをもって集まることになる。


転移事変のため渡航制限がかかっており、日本のミリオタたちは地団駄を踏むことになる。

 

そして日本連邦大使を乗せた政府専用機尾城は無補給にてニューヨークまでの航行を行いマンハッタンから25kmほどにあるへと降り立った。

 

尾城は2028年に四菱に作られた最新の大型旅客機である。座席数は460席。その内訳は、政府高官や皇族などが使用するvip席30席、ビジネスクラス相当の座席が80席、残り350席はエコノミークラス相当の座席である。


また一般的なジャンボジェットの航続距離が2万km弱に対して無補給3万6千kmというこの長大な航続距離は赤道の長さが約8万km(実際の地球は4万km)であるこの世界において、無補給で地球を半周近くできるという大きな優位性があった。


国連会議ではの大陸とそれに付随する数多の島、文明にを国連により一つ一つ対応するのではは手間がすさまじく、到底不可能である。そのため、それぞれの国家が対応したい地域の申請が行わていた。


「日本連邦共和国はA,B大陸付近の諸島部の領有権を及びA大陸B大陸での外交優先権を主張します」


「アメリカ合衆国はC大陸,D大陸付近の諸島部の領有権及び外交優先権の主張します」


「イタリア共和国はF大陸の付近の諸島部の領有権及び外交優先権の主張します」


各国連大使が壇上に立ち、新領土と外交担当区域を簡単に主張していた。基本的に多数決によりそれらを認可していくわけだが、もちろん小国が広大な領土の主張したとしても実際に管理できるわけないので、各国はそれぞれ身の丈にあった分が与えられることになる。


それぞれの外交優先地域を地図を見ていくさまは、まるで19世紀のアフリカ分割でようであった。この会議により多くの異世界国家は大きな影響を受けることをなる。


例えば地球国家と健全な通商関係を結んだ国と半ば植民地にされた国があった。この2つの国に大きな違ない、どちらも同じ程度の技術力であり君主制であった。ただ違うのは接触した地球国家であった。


ただ実際のところこの区分けが守られているわけがなかった。各国特に大国は己の担当区域だけに満足せず何かしらの方法で各大陸の国家へと秘密使節を派遣を試みていた。


衛星写真で気づくことはできないのかと思うかもしれないが、巨大な地球から1隻のしかも偽装されている使節船を見つけることはできるわけがなかった。


わかりやすく各大陸の担当国家をまとめる。


 A大陸 日本連邦,インド,中国,その他


 B大陸 日本連邦,オーストラリア,ニュージーランド,中国,その他


 C大陸 アメリカ,メキシコ,オーストラリア,日本連邦,カナダ,その他


 D大陸 ブラジル,アメリカ,アルゼンチン,その他


 E大陸 アメリカ,EU各国,イギリス,日本連邦,その他


 F大陸 EU各国,エジプト,チュニジア,その他


 G大陸 インド,サウジアラビア,イラン,パキスタン,中国,その他


 H大陸 中国,ロシア,インドネシア,その他


 

場所が変わって安全保障理事会。


臨時総会が終幕したあと安全保障理事会が開かれていた。安全保障理事会はアメリカ,イギリス,フランス,ロシア,中国,日本連邦の6か国の常任理事国と選挙によってえらばれる9か国、合計15か国により構成されている。


「我がアメリカ合衆国はE大陸のウマガード魔法帝国に侵攻に対する国連軍の結集をするべきです。現在かの魔法帝国フランス,ポーランド,スペインなどに大規模な上陸を行っておりこれは明確な侵略であります。この侵略に対し各国は一致団結するべきです」


アメリカ大使エイヴァはフランスやスペインでの魔法帝国軍の暴挙を収めた写真をを指しながら、国連軍を派遣するべきだと熱弁する。


たいていの国の大使はそうするべきだと、うなずいていたが一部の国は不満があるようだった。エイヴァ大使の話が終わると。腕を組み下を向いていた中国大使の中国大使が手をあげ、発言を始める。


「侵略されてると言っておりますが、EU各国が行った使節団の交渉のやり方が悪かったのでは。国が違えばその国の文化はまったく違うものになるというのは大使の皆さんはよくわかってらっしゃるとおもいます。使節団の行いはEUの発表を聞く限り、文明の成りたちから違う異世界の国家との交渉に対しての外交とはたいてい思えないのですがね。それをまるでなにもかも侵攻してきた魔法帝国が悪いという風におっしゃるのはどうかと思いますが」


中国大使王芳はEU合同使節団の行動録をひらひらと振りながら席に着いた。この中国大使の態度は当事国であるフランス大使モルガンの癪に障ったようであり、モルガンは顔をすぐさま王芳に反論した。


「ではどうやって相手国の文化を理解しろと、スパイでも潜り込ませろというのですか。EU合同使節団は彼らの文化をできる限り尊重しようと極力丁寧な外交を心掛けました。これまでしても意味をなさないなら、結局のところ彼らの侵攻を防げなかったと思いますか王芳大使」


モルガンに反論された王芳あったが椅子に深々と腰を掛け持参した緑茶を悠々と飲んでいた。


まともに対応する気のない王芳の態度により怒りを募らせ、今にも激昂しそうになっていたところであったが今まで黙っていたイギリス大使が議長国である福田日本連邦大使に、そろそろ魔法帝国軍に対し国連軍を派遣するか否かを決を採らないかと提案することでモルガンの怒りを抑えることに成功する。


 ヴマガード魔法帝国に対し国連軍を派遣の是非は賛成11反対2棄権4により可決された。以外にも中国は拒否権を行使しなかった。


 

 


 








 

 

 

   

  




よーし2週間以内に投稿できた。やったぜ。


面白かったらブックマーク,評価してほしいです。めっちゃモチベ上がります。


マップ作ってみました。https://35980.mitemin.net/i653735/ 画像urlで気になった方は見てください。(あまりいい出来ではないので世界観を壊したくない読者の方は見ないほうがいいかも)



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[一言] 高評価できないんですがそれは...
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