世界会議2
第1小会議室
「列強国の皆さん世界連合に招待していただきありがとうございました」日本連邦大使宮沢は列強国大使らに向かって礼を言う。
「パーク大陸の独立国家は世界会議に入るのが当たり前だからな。感謝されるようなことはしてない」なるマニア帝国大使はそうかえす。まわりの大使らも頷いていた。
「逆に申し訳ないな突然列強国会議に参加してくれなんて言って。日本連邦もやるべき事があっただろうに」ヴェルバドル連合大使が言う。
「そんなことありませんよ新参者の我が国今会議中特別な用事はありませんし。列強国の大使の皆さんとこうしてに対話できる機会が得られて光栄です」
「そうかそれはよかった」ネルマニア帝国大使が言う。
「まあ列強国の皆さんまずは我々の自己紹介からしませんか」エミフェア共和国大使が2回手を軽くたたいていう。
「確かにそうだな」ネルマニア帝国大使も頷く。
「では言い出しっぺの私から。エミフィア共和国大使のアンジェルです。よろしく。我が国はパーク大陸南西のヘーゲ地域にある国家です。比較的温暖な気候であり商売好きな国ですね」
「これくらい簡潔でいいのか。では次は私が言う。私はオーラント連邦大使コッツェフだ。よろしく。我が国はパーク大陸北西マルシー地域にある国である。寒冷な気候であり天然資源が多く製造業が盛んだ」
「では次は私が。私はヴェルバドル連合大使エイベルです。よろしく。我が国はパーク大陸西の数千の島によって構成された連合国家です。諸島国家であるため海洋産業やパーク大陸との通商が盛んです」
「最後に私だな。私はネルマニア帝国大使アーデルベルトである。よろしく。我が国はパーク大陸北東部カルゲン地方にある国家である。我が国は数十の属国を保有しておりこの経済圏は世界最大である」
「我々の自己紹介も終わったし本題に入るとするか。宮沢大使に聞こう開幕の演説で言ったことは本当か」アーデルベルトが問う。
「すべて事実です。あなた方にとってありえないことでもそれは事実です」
「ふむ。確かにそなたが嘘をついてるようにはみえなかった。とは言え大陸が突然転移してその世界にいた国が訪問してきましたといっても誰も信じるはずがなかろう。なんかそれを証明できる手はないのか」コッツェフが言う。
「確かにそうですね。パーク大陸が突如現れる映像ならありますけど…」
「パーク大陸が出現する映像?写真じゃないのか」エイベルが聞く
「写真ではありませんね。映像とは動く写真みたいなようなものです」
「そ,そうなのか。とは言えその映像は今見れるのか」エイベルが宮沢に聞く。
「今は持ってないですね」残念そうにこたえる宮沢。
「ただ正直パーク大陸が転移したとかはどうでもいい。日本連邦はパーク大陸に何をしに来たのだ。新たな外交関係を築きたいとか言ってるが、トリエステ帝国を解体し自国の影響圏に入れてるではないか」
「うーんそれを言われると痛いところがありますね。ただ言いたいのは我々もやりたくやったわけではないです」
「確かにあれはトリエステ帝国の暴挙によっておきた戦争だないろいろ言って悪かった」コッツェフが謝る。
会議全体が重い雰囲気なっていたところを察知したアーデルベルトが
「そろそろ列強国会議は終わりにしますか。日本連邦の宮沢大使も本日はこの会議に来てくれて感謝する。いろいろと貴重な情報を聞けた」半ば強制的に会議を終わらせるように仕向ける。
「こちらこそありがとうございました」宮沢大使は同じように礼を言い数人の護衛を連れて部屋から出ていった。
「我々も解散しますか。次は1週間後のここで再び」
そういって各列強大使も部屋から退出していく。そして最後に残っていたアーデルベルトが横に立っている秘書に話しかけるのであった。
「日本連邦本国の位置はわかってるのか」
別の資料を読みながら秘書が応える。「日本連邦の発言ではパーク大陸の西らしいですがそもそもそれが事実かもわかっていませんが」
「我が国としてはなんとか日本連邦を帝国影響圏に入れたいところではあるがいかんせん情報が少なすぎるな。とはいえ日本連邦の対応策を次回の列強国会議で決めるので、できる限り情報を集めるように」
「わかりました。日本連邦は世界会議にいくつかの製品を出していると聞いてます。それである程度日本連邦の技術レベルがわかると思います詳しい情報は西方のグルーセン王国にある日本人街にまで行くのがいいでしょう」
「そうだな私も抱えの商人を使って情報を集めさせるとするか」
1週間後に再び行なわれる列強国会議のために各列強は情報を集めるのであった。
日本連邦が世界会議に出展した製品一覧。
自動車,発電機,工作ロボットなど精密機械や西陣織,明石焼,江戸切子など伝統工芸品。
日本連邦は計127品目1360品出展した。これは世界会議中3位であった。
次回で世界会議編は最後。約1週間後に投稿します。そろそろ第2章の終わりが近づいてきた感じです。
以前書いたジャンルについてですか、保留ということにさせてください。