表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本連邦共和国  作者: トースト
第1章 
19/40

再び会議

グルーセン王国では連日宮廷で首相、各卿によって会議が行われていた。


「我が軍は、壊滅したのか・・・」首相が小さな声でつぶやく


「誠に申し訳ございません。2日前に起きた会戦でわが軍は大敗北、12万の将兵のうち、3分の1が負傷、死亡し1万近くの兵士が捕虜となりました。生き残った兵の多くもパニック状態に陥り、軍隊としての体裁をとれていない状態です。わが軍は言葉道理壊滅しました」


軍務卿が悔しそうな顔をして言う。


グルーセン王国軍がどうなったか説明するとフライリー盆地の戦いで勝利したグルーセン王国軍であったが、その後現地で1週間ほど、兵士に自由時間を与え休息をとったが、大規模な会戦であったため、多くの兵が疲れ切っており、たった一週間で、疲れが取れきれるはずなかった。


グルーセン王国中央部、北部で攻勢続けているトリエステ帝国軍を各個撃破するため、1週間後グルーセン王国軍は北上し始めるのであった。


トリエステ帝国の中央軍,北方軍が進撃を続けていれば、疲弊したところを地の利を生かして各個撃破できたかもしれない。ただトリエステ帝国軍は、グルーセン王国が思っているよりも優秀だった。


トリエステ帝国南部軍の敗北が他2軍に伝わったであろう2日後に突然中央軍、北方軍は進撃を停止しそれぞれ北上、南下を行い始めるのであった。


結果グルーセン王国軍は完全に合流した30万にも上るトリエステ帝国軍と戦闘することになってしまったのだ。


トリエステ帝国軍も今までの戦闘で無理な行軍で疲弊していたのは確かだが、兵士が疲弊しているはグルーセン王国も同じであるため、2倍以上の戦力差のあるトリエステ帝国軍に勝てるははずなく、グルーセン王国軍は壊滅した。


「それで、これからどうするのか」


首相が不安そうに聞く。


「わが軍は壊滅したといってもまだ2万ほどはいます。それに現在約10万を徴兵中です。それに自衛隊も2週間で戦えるようになるのです。わが軍はそれまで耐えればいい」


軍務卿が飲んでいた珈琲を机に打ち付ける。


「軍務卿はそういってるがその2週間でどれほど敵は進軍すると思っている。もし日本連邦の配備が間に合ったとしても敵は30万以上の大軍。しかも情報部からの報告からトリエステ帝国内では


追加の増援をを送るために大規模徴兵を行っていると聞く、そんな大群に日本連邦は勝てるのか」


財務卿も同じように飲んでいた珈琲を机に打ち付た。


「わたしとしても軍務卿のやり方には反対である、追加徴兵の10万はまだ許せるとしてゲリラ戦を長期間行うのは、住民への被害が大きすぎる、疎開地域が次々と拡大し住民の大移動が起きてるため、我が国の許容量とうに超えているのだ。私としてはトリエステ帝国との講話を望む。内容によっては講話できるかもしれないだろう。外務卿トリエステ帝国との交渉はおなっているのだ」


内務卿が言う。


「トリエステ帝国がわが国に望むことはわが国の分裂と属国化です。正確には西部6州の分離独立(その国はトリエステ帝国の属国となる)とわが国が属国になることです。正直日本連邦の商品の独占は口実で貿易で豊かになったわが国を手に入れることが目標なような気がします」


外務卿が言う


「そんなの飲めるわけないだろ、トリエステ帝国は何を言っているのだ」


軍務卿がそういうとまわりの者たちが「そうだ そうだ」と言う。


「和平ができない以上なんとか日本連邦の配備が終わるまで耐えましょう。ないことを願いますが日本連邦軍がトリエステ帝国軍に敗北する可能性があるので他国への支援願いはどうなっていますか」


「えっとですね、列強、準列強を含む多くの国が支援を提案していますが陸軍の敗北を知ると手のひらを反すように提案を取り消す国家や条件を厳しくする国家が多数です」


外務卿が答える。


「やはりそうなりますか」


「とはいえ他国への支援は最終手段です。あまり気にしないでいる」








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ