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日本連邦共和国  作者: トースト
第1章 
18/40

閑話2

「日本、グルーセン王国とトリエステ帝国との戦争についてクリックボードにまとめましたので、専門家を交えて解説していきたいと思います。お二方改めて宜しくお願いします」アナウンサーが言うと


評論家二人も「よろしくお願いします」というのであった。


正面のパネルを指さして


「ではまず、この戦争が起きた経緯について解説していきます」


と言い、パネルの紙をはがしていくのであった。


「まず約3月前に突然世界中でおきたの大陸、島々の出現がおきました。出現した陸地にの多くにはすでに文明が存在し、各国は国交樹立のために使節団を派遣しました。グルーセン王国、トリエステ帝国はパーク(A)大陸の国家であります。パーク大陸の国家の多くは中世から近世の文明レベルですが両国とも産業革命がすでに起きている地域大国であり、準列強と呼ばれています。グルーセン王国は日本がパーク大陸で初接触した国であり、もっとも友好関係である国でもあります。以前日本企業がグルーセン王国に進出したことが話題になりましたね。日本とパーク大陸国家には、圧倒的技術格差があるため、安く、高性能な日本製品は飛ぶように売れていきました。その結果日本製品を求めて多くの国が日本と国交を結ぶようになったのはよかったのですが一部の国では、日本に対し身勝手なことを要望してくるのでした。そのうちの一国がトリエステ帝国です。なぜトリエステ帝国が無茶な要求を繰り返しているのかというと元からグルーセン王国とトリエステ帝国は敵対しており、グルーセン王国と仲のいい日本連邦にも敵対的だったのです。これらのことが重なり合った結果トリエステ帝国とグルーセン王国は戦争が起きることになりました。日本連邦はトリエステ帝国に撤退要請を出した後1週間後に宣戦府することになったのです」トリエステ帝国は最後通牒を日本におくり、日本人街があるグルーセンの王国に軍事通行権を要求したのでした。グルーセン王国はトリエステ帝国の要求を拒否し全面戦争となるのでした。その後日本政府は即刻戦闘停止をトリエステ帝国に要求し拒否されたことではグルーセン王国側として参戦するのでした。これがこの戦争がおきた経緯。これから評論家の皆さんと、戦争は阻止できたかのかこれからどうするべきか、我々日より一人ができることはあるのか、などを考えていきたいと思います。ではまずこの戦争を回避できなかったのかについて考えていきたいと思います」


右のパネルを中央動かし解説を始める。


「トリエステ帝国は日本製品を独占させるように日本政府に言ってきたわけですが、日本政府の対応は間違いはなかったでしょうか」


中島氏が話し始める。


「トリエステ帝国は日本製品を独占させろと言ってきたわけですが、日本政府が拒否するのは全く問題ない行為ですね。ただパーク大陸は覇権主義国家が乱立していますので、トリエステ帝国の行動はそこまで珍しいことでもないでしょう。妥協できるところがないため、日本政府はかなり硬直的にみえる対応をしたことが考えられます。そのような対応がトリエステ帝国の反応を悪化させた可能性があります。日本政府が悪いわけではありませんか、もう少し辛抱強く、自由主義、国家間の主権の平等について説明する必要があったかもしれません。ただし先にも言ったとうり、パーク大陸は覇権主義国家が乱立いるので、また同じようなことほかの国家をいってくる可能性は充分あります。日本政府はこの経験を糧にして、今度こそは、大事に至らないようにしてもらいたいところです」


そういって横にあるペットボトルのお茶を飲んだ。


「日本政府の対応はそこまで間違ってないようですね。よかったです。街頭インタビューを行った結果、多くの人が戦争が起きてることに実感がわかないと言っていたのですが、そんななか我々はどうすればいいのでしょうか」


「実感がわかなくてもしょうがないと思いますね。昔なら多くの国民が兵士として戦地に行き、女性や子供も軍需工場で働かされていたところですが、現代戦はそんなことは全くなく、一部の軍事関係者以外はほとんど戦争にかかわることはありませんから。我々にもできることは、よく政府の発表を聞くことです。TwitterなどSNSなどでは様々な情報が流れていますが、そのなかには沢山フェイクニュースが紛れ込んでいます。政府も民間企業と協力して、フェイクニュース削除に努めていますが全く追いついていません。そのためSNSの情報をうのみにせず、一次ソース、いわゆる政府の発表をよく確認するようにしてください」


「ありがとうございます。この番組でもSNSからいくつかのフェイクニュースを見つけましたので、取り上げたいと思います」


画面全体に一つの写真が映しだされた。


「ある沖縄の島の沖合に存在のしない木造の軍船が大量に出現した画像と共に~ヤバいトリエステ帝国の軍隊が攻めてくる~と投稿されました。この画像が拡散され多くの人が不安になり結果、警察や消防,自衛隊に大量の電話が来たそうです。ほかにも、戦争で自衛隊が食料や日用品を買い占めるから高騰して買えなくなるぞという投稿がされたことで多くの人が買いだめに走り、一部のスーパーで食品、日用品がなくなったそうです」


そう言って今度は何もなくなったスーパーの陳列棚の画像が出た。


「はぁこれはひどいですね、投稿した人はここまで問題になるとは思っていなかったのではないでしょうか。それに悪意をもたずに拡散した人がほとんどなのでよりたちが悪いですね。先にも言ったとうりですが、SNSの情報をうのみにせず きちんと1次ソースで確認することが大切です。そしてフェイクニュースを投稿した人たち匿名だから身バレすることはないとないと思っていませんか、調べようと思えば、匿名だろうが本人特定をできる時代です。悪意性が高いものや、大きな被害をもたらした投稿をした人は検挙されるかもしれません。絶対にフェイクニュースを投稿するのはやめてください」


「ありがとうございます。今までどおりの生活を続けることができそうでよかったです。もうすぐ番組終了の時間です。今日はありがとうございました」

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