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日本連邦共和国  作者: トースト
第1章 
17/40

閑話1

普段なら多くのチャンネルでバラエティー番組が流れる午後8時いわゆるゴールデンタイムにかかわらず、ほとんどのチャンネルでまじめなニュースが流れていた。


それもこれも70年ぶりに自国で戦争が起きたからである。


日本が前回戦争したのはベトナム戦争であり、そのベトナム戦争では死傷者数万人にも達するという、想定外の被害が出たため、完全に戦争アレルギーにかかっているのであった。



「現在日本連邦共和国、グルーセン王国とトリエステ帝国間で起きている戦争について解説をしてもらうために、軍事評論家の伊藤雄吾さんと政治学者の中島陽太郎をお呼びました、よろしくお願いします」


女性アナウンサーが司会進行する。


「先日にも海上自衛隊艦隊がトリエステ帝国艦隊を撃破したという発表が行われたのですが、このまま戦争はどうなるのでしょうか」


政府官邸の発表の映像を流した後アナウンサがー聞く。


「日本が勝てるかどうかというと、絶対に負けることはありません。なぜかというと政府発表でも言われたとうりトリエステ帝国の技術力はかなり低く、200年近くも古い技術レベル相手に負けるわけないのです。ただ問題となるのは、戦争にかかる費用ですね。現代兵器は少し動かすだけで、ありえないほどの費用がかかります。そのためどれくらい費用をかけずにトリエステ帝国に勝利することが重要ですね」


そういって伊藤氏が締めくくる。


「日本が負けることはないというのは、大きな安心材料ですね。伊藤雄吾さんありがとうございます.次に今回の戦争に対する街頭インタビューを行いましたのでこの映像をご覧ください」そうアナウンサーが言うと、


某主

要駅近辺の映像に切り替わるのであった。


まずリポーターが訪ねたのは会社帰りの40代男性であった。


「すいません〇〇テレビの者ですが、あなたは現在起きている日本とトリエステ帝国との戦争をどうお考えですか」


リポーターが男性にマイクを近づける。


「うーんとね、正直経済に悪影響が起きるのはできる限り防いでもらいたいね。今のところ私が働いてる会社には影響きてないけど、あれでしょグルーセン王国に展開した企業の多くはこの戦争でかなり被害を

受けているらしいから、そこらへん政府が保証してくれたらうれしいね」


そう言いながら体にでた汗を手に持ったタオルでぬぐうのであった。


ほかにも髪を染めた20代の大学生は


「大学の授業もなくならかったし、俺らには関係ないんじゃないと」


あまり戦争を気にしているようには見えなかった。


別の町では買い物しに来た50代の主婦らしきおばさんが


レジ袋を持ちながらインタビューに答え


「やっぱ戦争でしょ、私にはあんま関係なさそうだけど、日用品の値段が上がるのは困っちゃうわねやっぱみんな買いだめするのかしらねぇ」といっているのであった。


ほかにも何人かのインタビューの映像が流れた後再び番組はスタジオに戻ることになる。







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