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日本連邦共和国  作者: トースト
第1章 
15/40

海戦1

「本日早朝トリエステ帝国艦隊の出港を確認いたしました。衛星写真では蒸気船約250隻 帆船約700隻で構成された1000隻近く大規模艦隊のようです。 グルーセン王国沿岸の攻撃のようですがグルーセン王国艦隊撃破も含まれてると考えられます。また後方の港では大量の輸送船も確認されており、上陸準備もしているようです」防衛大臣が手に持った資料を読み上げる


「トリエステ帝国艦隊はかなり規模が大きいようだが、グルーセン王国艦隊は大丈夫なのか」総理が心配そうに聞いてくる。


「グルーセン王国艦隊は周辺諸国の中で質量とも群を抜いているおり、蒸気船約80隻 帆船220隻で構成されたかなりの規模の艦隊です。ただ、やはりトリエステ帝国艦隊とくらべると見劣りして見えます」


再び資料に目を通した防衛大臣が答える。


「やはりグルーセン王国艦隊ではトリエステ帝国海軍の対応は難しいか」


渋い顔をしながら、防衛大臣に総理が聞く。


「トリエステ帝国艦隊は数は多いいですが、我が国からしたら骨董品のような船ばかりなので、問題なく対応できるかと」


防衛大臣が自信がある表情で答える   


「ではトリエステ帝国艦隊の対応は海上自衛隊に任せるとしよう。防衛大臣よ頼むぞ」


首相が言う。


「了解です」力強く防衛大臣は応えた。



空母赤城cic内


「敵はトリエステ帝国海軍らしいですが、勝てますかね」


艦隊総司令官に聞く。


「なんも問題ないだろう。トリエステ帝国艦隊はいくら数が多くても艦が古すぎる。装甲を持っていれば、その数は脅威になりえたかもしれないが装甲もないただの蒸気船とそれよりも旧式の帆船など相手にもならないだろうな。ただ数が多すぎてミサイルが足りなくなるだろうから艦砲射撃を行う必要がある以上、ただの艦砲よりも圧倒的に射程の長いレールガンでもあればよかったが、いまだ研究中らしいからな、しょうがない」


「そうですね」


「敵艦隊が射程に入りました」


「了解10分後敵艦隊にミサイル攻撃を開始する。各艦対艦ミサイル発射準備。前方の敵艦から順次狙っていくぞ」


「発射」


点火されたミサイルがすさまじい音を鳴らして打ち出される。


多数のミサイルがトリエステ帝国艦隊に向かっていく姿は圧巻であった。


「第二次対艦ミサイル攻撃をおこなう。各艦発射用意。同時に空母赤城飛行中隊も敵艦隊に攻撃をおこなう。搭乗員も準備をおこなうように」



「敵襲だ」


すさまじい速さで飛来してくるミサイルが次々と自軍の軍船に当たり沈んでいくのであった。


「敵襲 敵襲 艦隊は攻撃を受けている全艦分散して敵の攻撃を避けるように」


旗艦から発生された鐘の音を近くにいる軍船に伝わり千隻にもなる軍船にすぐさま情報が伝達されるのであった。


「20隻以上やられたぞ!!」


「沈没した軍船の搭乗員を助けるんだ早くしろ!」


突然の攻撃によって、艦隊じゅうが騒がしくなるのであった。


「参謀 敵の攻撃は何なのかわかるかね」海将が聞く


「グルーセン王国の新型兵だと思われますが、どんな兵器なのかは見当がつきません。ただ敵艦隊は全く見えない状態からの攻撃だったので、当の決戦兵器なのでは」


「そうか ではまた攻撃されることはなさそうだな。まだ見つかってない敵艦隊はどこにいるのかわかるか?」


「敵の攻撃が来る直前轟音が聞こえたといっている水兵が多数いるので音がしたほうに艦隊を進めさせれば問題ないと思います。また竜母から飛竜を出して偵察させようと思います」


轟音が鳴り響く


「そうか準備を始めて・・・なんだこの音は」


海将がつぶやく。


「会議中のところ失礼します海将 参謀方 敵襲です。先ほどの攻撃とは違う謎の鉄龍が攻撃をしかけています」


「はっ なんだと」


参謀が叫ぶ。


艦橋に出た参謀らの目に映ったのはおぞましい光景であった。


どこからともかく現れた20機以上の鉄竜が艦隊上空をすさまじい速さでとびまわり、軍船に鉄の槍や銃弾をすさまじい速さで打ち出すのだ。


攻撃を受けた船は次々と炎上し、水兵らが必死に消火しようとするだが全く効果はなく、業火に包まれた船も多数あった。


水兵たちが銃で反撃はしているものも全く当たる気配もなく、被害は増えていくのであった。


多数の船をスクラップにした彼らは満足したかのように悠々と帰っていくのであった。



「残存艦艇はどれくらいなんだ」海将が聞く


「被害がひどすぎて正確な数字は出ないのですが、少なくとも200隻以上の船が使えなくなりました。残存した船で救助活動を行っていますが、いつ終わるかは全く見通しが立ちません」暗い顔の参謀が言う。


「そうか 損耗率10%を超えてるのか 敵艦隊の位置が全くわからない状態のまま闇雲に進んだとして、我が艦隊は勝てるかね」海将が聞く。


「かなり厳しいでしょう 撤退を進言します」


参謀が言う。


「待ってください。我が艦隊はまだ戦えます。まだ9割以上の軍船が残っているじゃないですか、それに先ほどのような攻撃再び、敵ができるとは思えません」


「敵の二次攻撃の前も同じことを言ったよな。お前は決戦兵器といったな。またきているじゃないか。それに現在大量の負傷者が出ている。この中には今すぐ艦隊を撤退させれば生きながらえるものもいるだろうそんな兵士を見捨ててまで、まだ見えぬ敵艦隊に向かうことはできない。全艦隊撤退だ。」


「それだとあの皇帝が許さないかと」進軍を進めていた参謀が言う。


「もとからあの皇帝は気に食わなかったんだ。あんな皇帝よりも将兵の命が大切だろ」


「わかりました 全艦隊撤退します」



「総司令官撤退中の敵艦隊に攻撃をしなくていいのですか?」


「結局のところ戦争は陸だろあの艦隊が戦争に関与することは難しい。それ以上に千隻以上にもなる敵艦隊を壊滅させるには相当のミサイルを使うことになる。我が国にはそこまでのお金はない」


海将がいう。


「確かにそうですね 我が艦隊も帰還することにしましょう」


「ただ敵軍港にいるあれは別だな」

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