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日本連邦共和国  作者: トースト
第1章 
12/40

戦闘1

遠くの草むらに人がいるような気配がした。


「だれだお前は」


見回り兵が怒鳴る。


そうすると草むらから一人の兵士があらわれる。


「すいませんちょっと尿をたしてたら道に迷ってしまって」


すまなそうに頭を掻きながら言う兵士。


「そうか 気をつけろよ。どこにグルーセン王国兵がいるかわからないのだから」


「了解です」



「うっ敵兵か」


暗闇の中一人の兵士刺された胸をおさえながら倒れていく。


警備兵を殺した男はナイフを下げ


「全員そろってるか」


と絞り出すような小さな声で言う。


そうすると周り草むらから、迷彩服で着た男たちが姿を現す


「よし20人全員いるな。この先が敵兵糧庫だ」


深夜トリエステ帝国軍の野営所4か所から火が上がった。


すぐさま敵兵は見つかり殺されたが、消火することはできず


たった1日でトリエステ帝国軍は兵糧の4分の1を失ってしまった。




「先日野営所に侵入した兵士がトリエステ帝国南部軍本隊の兵糧庫の焼き討ちに成功しました」兵士が大きな声で嬉しそうにいう


「それはほんとか」参謀も声が弾んでいる。


「ただトリエステ帝国軍はかなりの数の兵糧庫をもっているようで


まだかなりの量の兵糧を持っていと思われます」すこし残念そうに話す。


「それでも食事の質は兵士の士気に直結するのだからトリエステ帝国軍の士気は少しは下がるであろう」


「継続的にゲリラ攻撃を仕掛けるんだ。飛竜を使ってもよい。敵の飛竜が来たらすぐに逃げるように」


「わかりました」




交通の要所であるフライリー盆地に両軍とも集まるのだった。


フライリー盆地の周りは木々がうっそうとしている丘であったのでゲリラが隠れやすい場所であったがトリエステ帝国軍は盆地に進軍する前に数十個もの小隊を用いてゲリラ兵狩りをしたためほとんどのゲリラ兵は見つかり殺された。



「敵ゲリラ兵の掃討完了いたしました」報告する


「よくやった大佐よ 帝国南部軍はこれより4時間後目の前にいるグルーセン王国軍主力を攻撃する 準備しとけ」


将軍が命令する。


「グルーセン王国軍が目の前いる軍だけとはわかりませんもう少し周囲を偵察してはどうですか」


大佐が将軍の考えを思いとどめさせるため聞く。


「いやだめだ。わが軍は兵糧庫を4つも燃やされてしまったため食料が4分の3


ほどにまで減ってしまっている、あまり時間は残されないんだよそれにわが帝国は3軍に分かれている、この南部軍に戦力を集中していたとしてもあの平野には少なくとも8万ほどの敵兵がいる、いくら予備兵がいようとも常備軍10万の国。あれがここにいるグルーセン王国の総力だろう」


将軍が言っていることはもっともであった。


いくら南部に軍を集中させているとはいえ北部 中央にも最低限を置かなければ、簡単に内陸部に浸透されてしまうからなのだ。



「それでももう少し慎重な行動をしたほうがいいかと」



「それでもだ 断続的に続くゲリラ攻撃によって兵士は疲弊し士気も落ち始めている その前に決戦に勝利しなければいけないのだ反論は一切許さない」


強い口調で言う。


「わかりました」



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