僕は復讐を誓った
前話を読んでからです。
誰も救われないをテーマにしてます。
夢を見る。苦しくて足蹴にされて、刺されて殺される。
お前さえいなければお前さえいなければ、と、何度も殺される夢を見る。
優くんと読んでくれる女の子が居て、僕はこの子が大好きで、でもそれを言葉には出来なくて。
いつも、僕はあんまり僕と仲良くしないほうがいいよ。君にも嫌な思いをさせてしまいたくないから。
そんなことを言って、彼女を遠ざけるのが僕の日課なんだ。彼女は幸せにならなければならない。
ん? 違う、彼女は今でも幸せだよね。
・
気づくと、良くわからない場所に居た。
誰も居ない。誰も来ない。窓を見ると、どうみても日本じゃない。あれ? なにこれ?
・
太陽が三回登った時に、人が現れた。なんで、僕はここにいるの? なんで?
色々話した。彼らは勇者を召喚するつもりで、この塔に来たらしい。そうしたら、召喚していないのに僕が居たから何が何だかわからないらしい。
苦しかった、誰も居ない三日間は辛かった。本当に許せないよね。誰がそんなことをしたんだ。誰だれだれ。
・
僕は召喚されて異世界に来た。そして、勇者ということになったらしい。
勇者は何をしても許されるんだって。人を殺しても犯しても踏みにじっても良いんだって。
・
色々、女をやりまくりましたよ。そら、僕も男ですから。あはは。
見つめるだけで、抱いてとか、マジ受けるわ。ははは、あれ? 好きな人が居たような気がする。誰だっけ?
・
ムカつくんだよね。俺の言うことを聞かない奴とか。
俺の能力ってさ。異性を魅了するんだってさ。だから、もうやりたいほうだいじゃん。
なのに、なんなの、こいつら、いくら魅了しても鋼の意志で頑張るんだよ。頭に来たから聖剣でズバズバやってやったよ。
・
アレの両親の両腕を切ってやったわw.で、俺と一緒に魅了にかかったバカ女達と一緒に、殴る蹴る、腕を蹴る、目を抉る、左の頬を殴る、右の頬を殴る、両方無くなったね歯がはははははは。色々やったな。
いやぁ、楽しかったなぁ。アレは最後まで、「あぁ、またか……」とかいってたな。なんで? あはは、よくわからないな。
・
僕は聖剣に選ばれた勇者。だから、魔王なんて簡単に倒せるよ。
魔王の姿は、腕が無くなった亡者の姿だった。こんなの余裕で殺せるよ! 僕は勇者だからね。
・
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、
僕は何故か見覚えのある女の人達に叩かれたり、刺されたり、抉られたり、痛い、死にたい。死にたい。死にたい。死にたい。
・
誰かの声が聞こえた。「僕は復讐を誓った」