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エルハイミ-おっさんが異世界転生して美少女に!?-  作者: さいとう みさき
エピローグ
636/636

~そして新しい未来へと~

おっさんが異世界に転生して美少女になっちゃうお話です。

異世界で力強く生き抜くためにいろいろと頑張っていくお話です。


ちょっと最後が淡白過ぎたのでエピローグを追加しました!

これで蛇足編に突入するのが更にスムーズになります。


 「エルハイミお姉ちゃん、あたしたち何処行くの?」


 あたしとサティアは手をつなぎながらこの魔王城を出る。

 そして連合軍とジマの軍を引き連れ友好国であるジマの国に行かなければならない。


 「そうですわね、少しお仕事が残っていますわ。それが終わったら私たちの住むお家に一緒に行きましょうですわ」


 「お家かぁ、ちゃんと藁とかある? 石の床に寝るのは寒いんだもん」


 あたしは思わずサティアに抱き着いてしまった。


 「ごめんなさいですわ! まさかそんな環境に今までいたなんてですわ!! サティア、もう大丈夫ですわ。私がいる限りあなたにもう苦労なんてかけさせませんわ!!」


 ジュメルの「テグの飼育場」での記憶があるのだろう。

 サティアのその言葉にあたしは心底ショックを受ける。

 いくら奴隷だったとはいえこんな小さな子がそこまで過酷な環境にいたなんて!



 と、あたしはテグの印の入れ墨について思い出す。



 「そうだサティアちゃん、腕に入れ墨があるはずですわ。それを消してあげますわ」


 「え? 入れ墨って何? ああ、死んだお母さんと同じ変な印の事?」


 そう言ってサティアは服を脱ぎ始める。



 「ちょっと、エルハイミ母さんこんな小さな母さんに手を出すつもり!?」


 「流石に鬼畜な主様でいやがります。黒龍様、危険ですから離れてください」


 「お、お母様、そんな、幼女にご興味がおありでしたか!? 私だってまだその範疇です! 赤お母様の幼女にご興味あるならこのコクも一緒に!!」


 「エルハイミ!? もしかして貧乳に目覚めたの!? ならここにだってあるわっ!! さあ、あたしもっ!!」



 そう言ってコクとシェルが服を脱ぎだそうとする。



 まてまてまてっ!  


 違うでしょ!?

 今までのあたしとサティアのやり取りすぐ横で聞いていたでしょう!?

 何故そうなる!?



 「やめなさいですわ二人とも! 乙女がそう簡単に公衆の面前で肌を見せてはいけませんわっ!」

 

 慌てて制止するあたしにやっと周りに他の人がいる事を思い出しコクとシェルは服を脱ぐその手を止めた。

 全く、この二人ときたら。



 「ん~? 服脱いじゃ駄目なの?」

 

 「ああ、サティアちゃんは良いのですわよ、ほら見せてくださいですわ」



 「エルハイミ母さん、話だけ聞いているとやばい人よ‥‥‥」


 「主様、何を興奮してやがるですか?」


 なっ!?

 あ、あたしはただ入れ墨を消してやろうとしているだけなのに!?



 「ねぇねぇ、エルハイミお姉ちゃん、これでしょ?」



 だがあたしはサティアが裸になってその体にあざや傷痕がある事に気付く。


 「サティアちゃん、この傷はどうしたのですの? まさか、イオマが!?」


 「うーんとね、お母さん死んじゃった時にあたしが離れるの嫌だって言ったら『管理者』って人があたしを殴ったり蹴ったりした時の」



 なっ!?


 こ、こんな小さな子になんて仕打ちをっ!!

 傷モノになって痕が残ったら将来大変でしょうに!!

 あたしとのイチャイチャ生活にその裸を見るたびに不快な事思い出させる気かっ!?

 

 ゆ、許せない!

 その「管理者」を壁融合の刑にしてミハイン王国の裏路地に放置よ!!

 あそこの裏通りはうちの連中が仕切っているけどこの罰の時は死なない様に自由にして良いって言っているから大体が「あ”ぁーーーーっ!」って叫ぶようになっているはず。


 あたしのサティアに対してのこの仕打ち、ただではおかないからね!!



 「あ、でもその『管理者』もイオマのお姉ちゃんが殺しちゃったんだよねぇ~ それはもう跡形もなく」


 あっけらかんとそう言うサティア。

 あたしは思わずサティアを見る。



 ‥‥‥そうか。

 イオマが代わりにやってくれたんだ‥‥‥

 なんだかんだ言ってやっぱりイオマはイオマだったんだ。


 あたしは胸に手を当てあたしの中にしまってあるイオマの魂を感じる。

 

 「ありがとう、イオマ‥‥‥」


 そしてあたしはサティアの体の傷もあざも、そしてて愚の入れ墨も奇麗に消し去った。

 もうテグであった頃のサティアはいない。

 奇麗な柔肌に戻ったサティアにあたしは異空間から奇麗なドレスを引っ張り出し着せる。



 「うわっ! 奇麗な服! 良いのエルハイミ姉ちゃん!?」


 「勿論ですわ! サティアは私の大切な人なのですからですわ!!」



 今まで大変だっただろう。

 まだティアナの記憶は戻っていないけどこれからはあたしがサティアを守る。



 ずっと、そしてこれからも。



 奇麗になったサティアに周りも感嘆の声を上げる。

 そしてまたサティアと手をつなぎあたしはみんなをジマのお城へと転移させるのだった。





 ~~ エルハイミ-おっさんが異世界転生して美少女に!?‐ ~~









 これで本当に

  ―― fin ―― 

 

************************************


 どうも、本編終了後何をとち狂ったのか数か月後の今読み返してみて最後があまりにもあっさり過ぎたのでちょっと追加です。

 魔王城を出る時のお話が追加されこの後の「蛇足編」につながる所となります。


 まあ今後はエルハイミもだらだらとスローライフに入るでしょう。

 多分‥‥‥


 気になる方は不定期更新の「エルハイミ‐蛇足編‐」をどうぞ!








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[一言] >あそこの裏通りはうちの連中が仕切っているけどこの罰の時は死なない様に自由にして良いって言っているから大体が「あ”ぁーーーーっ!」って叫ぶようになっているはず。  まずいですよ!  真夏…
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