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エルハイミ-おっさんが異世界転生して美少女に!?-  作者: さいとう みさき
第十六章
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第十六章16-15エルフのネットワーク

おっさんが異世界に転生して美少女になっちゃうお話です。

異世界で力強く生き抜くためにいろいろと頑張っていくお話です。


お母さん、ご飯まだ!?(セキ談)

 16-15エルフのネットワーク



 「あー、そうなるわよねぇ~」



 シェルはいきなりそう言って精霊魔法で風のメッセージを受け取り始めた。



  皇帝ゾルビオンの演説から早三日が経つ。

 あたしたちは帝都エリモアでの「女神の杖」の行方を探っていた。



 「するとジュリ教の教会には無かったのですね? となると城かもしくは既に帝都から運び出したか‥‥‥」


 「はい、後者の可能性も否定できませぬでござる」



 コクはベルトバッツさんからの報告を聞いている。

 あたしたちは気持ちだけが焦っていた。

 

 「でもさ、一か月後にジュリ様のお力を使うってんだからもうここには無いんじゃない? お母さん、お腹すいた!」

 

 セキはそう言ってティアナの前に来る。

 イライラしていたティアナだがセキにそう言われると慌てて抱き寄せ授乳をしようとする。



 「ティアナ、ここではだめですってばですわ!!」



 相変わらずセキには甘々なティアナはこの場で服を脱ごうとする。

 あたしは慌ててティアナを隣の部屋に連れて行こうとした時だった。



 「エルハイミ! ファイナス長老からよ! ホリゾン帝国の宣戦布告を受けてガレント王国はいち早くその戦力をティナの町に集結して準備出来次第ホリゾン帝国に侵攻することを決めたそうよ! 連合軍も同じくガレント軍に集結することが決まったそうよ!!」



 「ガレント軍と連合軍がですの?」


 「全エルフに通達。行商と渡りにすぐにでもホリゾン帝国を出立して大戦に備え避難しろですって!? なにこれマジっ!?」


 シェルはその内容に本気で驚いている様だ。



 大戦に備えろか。



 確かにこのままでは大戦になるだろうけど実際にティナの町からこの帝都エリモアまで侵攻するのにひと月では届かない。

 どう頑張ってもひと月半はかかる。

 

 と言う事はジュメルはその前に「狂気の巨人」を復活させてしまう。



 「ティアナ、この際私たちはルド王国に行った方が良いのではないのですの?」


 この帝都で「狂気の巨人」は復活できない。


 封印された場所、ルド王国に行き都市一つ丸々収まると言われる魔法陣を見つけ出しそこに封印を解く「女神の杖」が設置されるのを防ぐか奪い返すかをすれば、たとえ一本でもジュメルの野望は阻止できる。



 「エルハイミ様、しかしルド王国に行くとなれば先ずはモルンの町を目指さなければです。それにそろそろあの辺も寒くなりますので移動するならば急いだほうがいいでしょう」


 バルドさんはそう言ってバルドさん側の「女神の杖」についての報告もする。

 しかしベルトバッツさん同様こちらも収穫無しであった。



 ティアナは何か考えているようだったけどセキを抱きかかえたままこちらを見て言う。



 「そうですね、こうなっては先にルド王国に行って封印の魔法陣を見つけ出しそこで『女神の杖』を奪還する方が確実ですね。わかりました、私たちはルド王国へ向かいましょう」


 そう言ってセキに「もう少しだけ待ちなさい」と言う。



 「ふぇぇえええぇぇl、更に寒い所に行くのかぁ~。もう羽根が凍えて飛べなくなっちゃうよぉ~」


 マリアはシェルに泣きつくが仕方ない。

 シェルもマリア用の服は沢山持ってきちるから着こませるしかないようでポーチから更に上着を出している。


 ここより寒い所かぁ。

 そう言えばこの帝都エリモアだってもう結構寒い。


 モルンの町かぁ。  


 

 モルン‥‥‥


 

 ん?

 そう言えばモルンと言えば‥‥‥



 「バルドさん、モルンと言えば確か『知識の塔』が近くにあると噂が有りましたわよね? そもそもその『知識の塔』は見つかったのですの?」


 伝説には出てきているけど今だその塔は見つかっていない。

 もし見つかっていれば古代魔法王国でさえ得られなかった知識がそこに有るはずだ。


 「はははっ、エルハイミ様、流石にそんなおとぎ話の塔などありませんよ。確かに伝説ではあの近くの山岳部に『知識の塔』が有るとされていますが誰も見つけた事は無いそうです」


 その昔爺様に読んでもらったお話の本にはあの辺に「知識の塔」があり「彼女」と呼ばれる女神の分身がその塔を管理していたはずだけど。


 まあ、伝説、おとぎ話とかたずけられるのも当然だ。

 何千年以上も前の話。



 ‥‥‥


 ん?

 そう言えばレイム様がなんか言っていたような‥‥‥  


 

 ―― 本当に厄介な連中ですよ。おかげで僕が『彼女』を助けに行かなければならないなんてね。同じ女神の分身のくせして力が弱いのだから。オクマスト様も何を考えているのやら ――



 あれ?

 もしかして本当に在ってジュメルにその塔に預けられていた「女神の杖」を強襲されたとか?


 レイム様のあの傷、ヨハネス神父に付けられたものって‥‥‥




 「そう言う事でしたの‥‥‥」


 「どうしたのです、エルハイミ?」


 あたしのつぶやきにティアナは首をかしげる。


 「何故ジュメルが転送魔法や私たちの目をごまかせたのか分かりましたわ。『知識の塔』でしたのですわ!」


 「『知識の塔』? それはあの伝説の?」


 「そうですわ。シェル、レイム様のあの傷覚えてましてですわ?」


 「そう言えば船の上で見たわね。レイム様に傷をつけたのはヨハネス神父だって‥‥‥ あっ!?」


 どうやらシェルも思い出したようだ。


 あの時レイム様は「知識の塔」にいた「彼女」を救いヨハネス神父に痛手を負わせた。

 代償にレイム様ほどの力をもった存在でも傷ついてしまったが確か「彼女」は助け出したとか。


 しかし「知識の塔」自体はどうなったか聞いていなかった。

 もしジュメルは「知識の塔」で色々な事を知ったのならば‥‥‥


 「ティアナ、急いだほうが良いですわね。ジュメルは私たちが知らない事を沢山「知識の塔」で得ているかもしれませんわ」




 あたしは恐ろしい予感が外れてくれることを切に願うのだった。   

 

  

 

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― 新着の感想 ―
[一言] 返信の返事失礼します そのカン○タの搭でね、普通に戦える程度で突っ込むと、通常攻撃しかしてこないボス達の高いHPと攻撃力に回復が追い付かず、押し切られて全滅するんですわ。 それまで強い敵…
[一言] 作者様、水分補給と体調管理にはお気を付けて下さいね。
[一言] 搭か……。 作品とは全く関係ないけど、すぐ思い出すのは某国民的RPG三作目に出てくる、カ○ダタの搭ですねぇ。 国王の王冠を盗まれたから取り返してくれって言われて、依頼通り馬鹿正直に向かうと…
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