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エルハイミ-おっさんが異世界転生して美少女に!?-  作者: さいとう みさき
第十章
281/636

第十章10-23堕天使

おっさんが異世界に転生して美少女になっちゃうお話です。

異世界で力強く生き抜くためにいろいろと頑張っていくお話です。


てへっ!

飛行機に時間が出来たので予約更新いれていきます。


でもこれはサプライズで流石にこれがほんとの最後です。

残りは帰国後までお待ちください。

では行ってまいります!

 10-23堕天使



 黒い翼を広げた堕天使の翼から無数の羽根が飛び出した!!




 「【絶対防壁】っ!!」



 あたしがみんなに防壁魔法をかけるもやはり堕天使の羽根は近距離からだとそれさえも突き抜きショーゴさんに飛来する。

 とっさにに頭を守るためにショーゴさんは腕を前にクロスして更に被弾面積を小さくするためにしゃがんだ。



 だめだ!

 二重に防壁魔法をかけるのが間に合わない!!



 あたしはみんなに【絶対防壁】の魔法をかける為ショーゴさんだけ二重にする事が出来なかった。

 

 

 どかかかかっ!!



 ショーゴさんに大量の羽根が突き刺さる。

  

 「ぐおっ!」


 『ふははははっ! さあとどめを刺してやる!!』


 そう言って堕天使は黒い剣を振りかぶる。

 そしてその刃をショーゴさんに振り落とした!!


 「ショーゴさんっですわっ!!」


 あたしは思わず叫んでいたが黒い刃はショーゴさんの肩に吸い込まれていく。



 がきぃいいぃぃんっ!!



 完全にやられたと思ったその時、甲高い音がして黒い刃が止まった。


 『なにっ!?』


 見ればその刃はショーゴさんの新しいオリハルコンのプロテクターで止まっていた。

 そして防御の為に小さく腕をクロスさせ頭部を守っていたショーゴさんが立ち上がる。


 ばらばらと羽根を落としながら短剣を抜き堕天使に切りつける。

 どうやら新しいプロテクターのおかげでほとんどの羽根は防げていたようだ。


 堕天使は慌てて黒い剣で防御するがショーゴさんはもう片方の手でまたまた短剣を引き抜き切り込む。



 ざんっ!


 ぼとっ



 堕天使は大きく下がるが首への一撃をかわすために左の手首を切り落とされていた。

 そこへショーゴさんは追い打ちをかける!


 持っていた短剣を投げつけ自分も新しい短剣を更に引き抜き堕天使に飛び込む。

 堕天使は黒い剣でその飛んで来た短剣を振り払うがショーゴさんは新たに抜いた短剣を更に投げつけた。



 『おのれっ!!』



 「アサルトモード!!」



 すべての短剣を投げつけ終わったショーゴさんはミスリルのアサルトモードのプロテクターに切り替えながら近距離で両腕両肩の魔光弾を発射する!



 『ぐおぉぉおおっっう!!』


 堕天使は黒い剣や防御魔法陣を繰り出しそれらを防ぐが肩に短剣が刺さり防御しきれない魔光弾が着弾する。



 「ふるえるぞ双備型魔晶石核! 燃え尽きるほどのヒート!! うなれ俺のこぶしぃっ!! 【爆炎拳】!!」



 最後に双備型魔晶石核をフル回転させ大量の魔力を発生させたショーゴさんは脚に仕込まれた魔晶石の力も使って大きく跳躍をして堕天使にその左手の義手を叩き込む!!


 輝きを増した左手は拳の爪が伸び、下腕の排気ダクトが開きブーストされた圧縮魔力が炎となって吹き出す。

 そして真っ赤に輝く左の拳は堕天使へと吸い込まれていった。



 カッ!


 ドガッ!

 びきっ!

 ばぁああぁぁんっ!!!


 

 当たった瞬間に中国拳法の発勁のようにそこから力がはじけ爆発するかのように堕天使の胸が溶解してはじける!

 同時にショーゴさんの左腕がバラバラに壊れた。

 義手が双備型魔晶石核のフルドライブの耐えきれなかったのだ。

 


 『ぐあぁぁあああああっっ!!』



 ショーゴさんの渾身の一撃を受けた堕天使は数歩そのまま後ろのよろめき膝を床につく。

 しかしショーゴさんもその場で立ち止まったまま動かない?


 あたしは同調して感知魔法でショーゴさん見るとフルドライブして動いていた双備型魔晶石核がその魔力を使い切りほとんど動いていなかった。



 まずい!

 復帰するまでショーゴさんは動けない!!



 『はぁはぁ、よ、よくもやってくれたな人間! 我が心臓が三つ無かったらやられていたわ! 許せん!!』


 そう言って左胸に穴が開いた堕天使はゆらりと立ち上がり爆発的な魔力をまき散らしながら体を二倍三倍と巨大化させた。


 その顔はイケメンの影形を一切残さない醜悪な鬼の形相に変わり六枚あった羽は蝙蝠のような羽に変わり青白かった肌は剛毛が生え手足は太く黒い爪も生えてくる。

 頭には角が生え尾尻は悪魔の尻尾が生えている。



 『ぐるぅうぉぉおおおおっ!!』



 それは大きく一声吠えてからショーゴさんに襲いかかる。

 残った太い腕を振り上げショーゴさんに叩き込む。


 だが間一髪で満身創痍のクロエさんが体当たりしてショーゴさんごと床に転げて難を避ける。



 「このっ!!」



 シェルは一度に三本の矢を放ちこの悪魔の気をそらさせる。

 

 とすっ

 とすっ 

 とすっっ


 ぼっ

 ぼぼんっ

 ばんっ!!

 

 

 魔力を含んだ矢は着弾して内部から弾ける。


 『ぐぁつっ! こざかしい!!』


 しかしそれほどダメージを与えられず悪魔は今度はこちらに向き直る。

 

 『忌々しい人間ども! 引き裂いてくれるわっ!』


 そう言ってこちらに向かってどすどすと歩いて来る。


 「ひぃっ!」


 シェルはあたしの後ろに逃げ込む。

 

 「主様下がって!」


 言いながらコクが大きく息を吸い込みながらドラゴンブレスを吐いた。

 その炎は幼竜とは言え強力なもので予測していなかった悪魔は直撃を食らう。


 『ぐああぁぁぁっ!! お、おのれぇっ!』

 

 たまらず悪魔は、まだ体の所々に炎を残しながら大きく飛び上がった。

 そして上空からこちらも悪魔の炎を吐き出す。


 「【絶対防壁】!」


 しかしそれはあたしの防壁で阻止されシェルがあたしの影からまたまた矢を放つ。

 俺は上空の悪魔に突き刺さり爆発する。

 悪魔はよろよろと床に降り立ち怒りの咆哮をあげている。



 「あ、主よ!」



 そう言ってショーゴさんはあたしに二本の短剣を放り投げてくる。

 足元に転がってきた短剣をあたしは見てショーゴさんの意図することがすぐにわかった。



 「イオマ手伝ってくださいですわ!!」


 「は、はい、お姉さま!」



 あたしとイオマはすぐにその短剣を拾い床に突き刺す。

 そしてあたしは懐からあの超高圧圧縮ミスリル金属の塊を取り出す。

 そして短剣と短剣の間にそれを挟み込み悪魔が正面に来るのを待つ。



 『シェル、あの悪魔がこちらの正面に来るように誘導してですわ!』


 『そん簡単に行くかぁっ!!』



 念話でシェルに指示を出すがシェルは泣き言をいう。

 だが、しっかりと矢を放ちながらあたしの後ろに逃げ込んで悪魔を上手く誘導してくれる。



 今だっ!



 「【超電導雷撃】!!」


 それは爆発するかの如く二本の短剣にプラズマの火花を散らせながら光の矢となって悪魔に吸い込まれていく。

 


 カッ!   


 

 どがぁぁあああああぁぁぁぁんんっ!!



 『ぐぅわぁああああああああぁぁぁっっ!!』



 短剣の為距離が稼げないので威力はだいぶ弱ったがその一撃は悪魔の体半分を吹き飛ばす。


 「ドラゴンクローっ!」


 そしてそこに満身創痍クロさんが残った腕で必殺の一撃を入れる。



 ざしゅ!

 ざしゅっ!! 



 『ば、馬鹿な、この私が‥‥‥』


 最後にその悪魔はそれだけ言ってその場にバラバラに崩れ落ちた。

 

 肉塊に変わった悪魔はそれきり完全に動かなくなりさらさらと崩れて消えていった。





 『ふむ、あれを倒すか。見事なものだ』




 そう言って今まで微動だにしていなかったリッチが立ち上がるのだった。


  


 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 一カットだけ、劇画調な見た目に変わったショーゴを幻視した……。 [一言] ああ、失敗した。 言ってらっしゃいの挨拶をするの、忘れてました。 どうか無事、帰国できます様に。
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