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エルハイミ-おっさんが異世界転生して美少女に!?-  作者: さいとう みさき
第三章
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第三章3-3制服

おっさんが異世界に転生して美少女になっちゃうお話です。

異世界で力強く生き抜くためにいろいろと頑張っていく物語です。


制服!エルハイミ心の中でガッツポーズです(親父臭~)!


3-3制服



 引っ越しは結局ティアナが一番時間がかかって夕食直前までかかった。


 搬入が終わったころにシルフィーさんが来て、引っ越し状況を確認し、それから俺たちに制服を渡してきた。

 渡された制服はチェック柄のスカートが可愛らしいブレザータイプのものだ。



 うむ、ナイスデザイン!

 思わず心の中で親指を立てる。

 アンナさんが着たらものすごく眼の保養になりそうだ。



 「殿下、それに皆さんも学園に滞在するときは基本この制服を着用してもらいます。これは学園の生徒である証明であり対魔法抗力が付与されている衣服なので必ず着用してください。もしサイズが合わなければ遠慮なく私に言ってください」


 そう言ってサージ君にも衣服を渡す。


 「ええと、サージ君で良かったかしら? 付き人の君にも専用のこの服を着てもらいます」



 白を基調とした衣服だがどことなくルーレットのディーラーのような感じがする。 


 

 「王族や貴族の方には付き人が良くいますが、その都度確認カードを提示するのも大変なのでこの衣服を着ていれば君も女子寮への入出はフリーパスとします。他の女性で使用人の方はこのメイド服を着用してください」



 そう言ってティアナの使用人二人の女性たちにも衣服を渡す。

 それはシルフィーさんが着ているふわふわのエプロンと色違いのものであった。



 「原則その衣服がここでの身分証明となりますから、使用人の人たちも必ずこの衣服を着用をしてください。そうでないと女子寮に入れないこともありますので」


 シルフィーさんは一通り説明を終えると、食事の時間になりますので食堂へどうぞと言ってっから行ってしまった。



 「うーん、制服ねぇ。ま、動きやすそうだからいいか! エルハイミ、早速着てみましょうよ!」


 ティアナはそう言うとその場で着替えを始めようとする。

 慌ててサージ君や使用人に止められて部屋へと連行される。


 王族や貴族にありがちなことだが、羞恥心が無いのではなく着替えを人前でするのは当たり前であるため身内の前ではかなり大雑把になる。


 俺とアンナさんは顔を見合わせて苦笑してから自分の部屋に戻り着替えをする。


 俺も実家では着付けの手伝いをしてくれる使用人がいるが、面倒なので普段着の時は断っていた。

 制服は可愛らしいデザインではあるが、基本動きやすく着付けもシンプルである。

 このくらいなら自分一人で十分に着替えられる。

 着替え終わった俺はティアナの様子を見に行く。



 「うん、これ動き易くて悪くないわね!」



 おお、美少女が制服着るとこうなるか!

 もともと美人なティアナだが、ブレザーが似合うかちょっと疑問だった。

 しかしこれはこれでいいものだ。

 いつものごそっとしたドレスとはまた違った可愛らしさを醸し出している。



 「エルハイミ、似合っているじゃない!」


 俺の訪問に気付いたティアナはこちらにやってくる。

 

 「そうですかしら? 私の部屋には姿見の鏡が無いのでどうだかわかりませんわ」


 「あらそう? じゃこっち来て」


 そう言われティアナに連れていかれた姿見の鏡には可愛らしい美少女が二人並んでいた。


 

 おおっ!?

 自分で言うのもなんだが、俺って結構かわいかったんだ!?

 近い年齢の美少女が二人仲良く並んでいる様は絵になる。

 これは将来が楽しみだ。



 ほどなくしてアンナさんも着替え終りこちらに来る。


 で、これは意外だった。



 アンナさんなにそれ!?



 サイズ的には問題無いのだが、体のラインが意外としっかり出ていて白い太ももがあらわになっている。

 さらに上着を着ていてもわかるその胸!

 まだ十五歳というのにかなり立派なものをお持ちだ。


 

 え~?

 アンナさんそんなに着やせするタイプだった?

 いや、これは制服のせいか?

 動き易いデザインの為ひらひらしたものは最小限に抑えられている。

 おかげで体形が目立ち強調されやすい形になる。



 俺は心の中でガッツポーズをとっていた。

 これでメガネをかけていれば更に完璧だったのに!


 「なんだか落ち着かない制服ですね、足元がスース―します」


 短めのスカートの裾を手で押さえながらアンナさんは言う。

 

 俺は心の中で涙を流してそのしぐさにサムズアップした。

 うん、前世ではおっさんが女学生を凝視していたらおまわりさん、この人ですになるもんな。

 今は俺も女だし凝視しても誰も問題にしない。

 俺はしばし感動に浸っていた。



 さて、そんなお着替えもみんな終りサージ君も使用人の制服に着替え終わる。


 意外と似合っている。


 そんなサージ君を従え一同は食堂へ行く。





 食堂にはジンさんがロクドナルさんと一緒に待っていた。

  

 「おお、皆さんいらっしゃいましたか! よくお似合いですぞティアナ殿下」


 ジンさんの賛辞の言葉にティアナはまんざらでもなさそうにありがとうと礼を言っている。

 ロクドナルさんを見ると、ちょっと上半身がきついかな?

 ブレザー姿のそれは体育会系そのものである。

 似合っていないわけではないけど、俺的には彼には学ランの方が良い様な気がする。

 一昔前の番長の様な感じで。


 「いやはや、こうもシンプルな衣服ですと動き易いのは良いがちと心もとないですな」


 腰のあたりに手を当てて剣の帯刀はしていない。

 今までずっと甲冑や武装をしていたので軽装だと落ち着かないようだ。


 「それでは皆さん、夕食をお楽しみください。明日は朝食後ゾックナス教頭が来られるそうですので、所定のテーブルでそのままお待ちください」



 必要なことを言ってジンさんは去っていった。


 俺たちはサージ君が食事の準備をしてくれている間、だんだん賑やかになってきた食堂を見渡す。

 昼とは違って食堂にはだいぶ人が多い。


 と、サージ君が所定のテラスで準備ができたので食事を始めましょうと言ってきた。

 既に毒見の終わった食事を俺たちは始める。



 さあ、明日はいよいよ学生生活の始まりだ。

 中等部ではどんな魔法を教えてもらえるのだろうか?



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