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僕は1日24時間のうちの10秒間だけ時間を止める事が出来る!

作者: 七瀬




これが! 凄い事なのか? そうじゃないかは僕には分からない!

僕が小さかった時から、僕が出来ていた事だから、、、!



僕のお父さんとお母さんは、サーカス団の一員として働いているんだ。

僕は、幼い時から両親と一緒にサーカス団のみんなと移動しながら

生活をしているんだよ、、、!



だからね、、、?

学校に行く事は出来なかったけど、僕と同じようにサーカス団同士の

家族がたくさんいたから、僕と同じ歳の子供たちと一緒に勉強して

いたんだよ!


僕の名前は 【ミル・リュータス】12歳の男の子だ。

僕の仲のいい親友の 【デット】は13歳で学年は一つ上の男の子だよ。




僕たちサーカス団は1か月間はそこで、ショーをして1か月を過ぎると

また他の場所に移動してまたそこでショーをする。


サーカスで儲けたお金は、僕たち子供の為に使われる事が多い。

勉強をする教材や他所から先生も連れてくる。


僕のお父さんとお母さんはとっても優しい。

サーカス団としても一流。


毎日休まず、練習は欠かせないんだ、、、!

僕の弟も、お父さんやお母さんのようになりたいと練習しているよ。


僕は、違う道を考えているけどね!




僕の環境がこんな感じだから、、、?

僕の持っている能力は、凄く役に立つ、、、!!!


実は、僕のお父さんとお母さんは何回か死にかけていた事があったんだけど...?

命綱がないところで、練習して落下する事が多々あったりね、、、!


僕が何回も、ほんの少しだけど時間を止めて助けているんだよ。

まあ、その事は、、、?


両親は、知らないのだけどね!

実は弟も、2回ほど助けた事がある、、、!!!


1回目は、車に轢かれそうになった時とサーカス団として練習していた時だった!

僕がどっちも助けたんだよ!


僕はその事を内緒にしている、、、!!!



僕の仲がいい親友のデットも僕のように、産まれながらの能力を

持っているんだ、、、!


デットの能力は、人の心を読み取る能力。

でもまだあまり、上手に読み取れないみたいで、、、。



よく僕にデットが言う事がある!


『あぁ~まただ!  ミルの考えている事が分からなくなったよ~!』

『デット、頼むから、、、! 僕の心を読まないでよ~!』

『いいじゃん! 他の人の心を読むのを禁止されているんだから! 

仕方がないだろう、、、!』

『・・・・・・ううん、』



僕たちのように、一流のサーカス団の家族からは、そういった何かしらの

特殊能力を持った子供が産まれてくるらしい...。



ここのサーカス団の団長! 【ビックシー】も、その能力を持った1人だから。


『ねえビックシー? 僕たちの能力をここのサーカス団で使えないかな?』

『何を言っているんだデット! どんな事があっても、お前たちのその能力を

他の人たちに見せてはならぬ!』

『どうして、、、?』

『俺たちみたいな能力者は、普通の人から嫌われる! 知れば、お前の親とて

ミル! お前を嫌うだろう、、、!』

『・・・そんな、』

『・・・ビックシーは、どんな能力を持っているの、、、?』

『俺の能力か? 見たいのか?』

『もちろん見たいよ!』

『よし! 二人ともついて来い!』





ビックシーは、僕とデットをある所まで連れて行った。


『ここは? サーカスをするステージじゃないか、、、!?』

『あぁ、二人とも見ていろ!』



ビックシーは、僕とデットの前で、、、?

重たいモノを次から次へとビックシーの能力で移動させて見せてくれた!


『わーあ! 凄いや~ビックシー!』

『あんなに重いモノも、簡単に移動できるなんて、、、!』

『ビックシーの能力って! めちゃめちゃ凄いんだねぇ~』

『あぁ! いずれはお前たちも今のその能力を高める事が出来る!』

『そうなんだ! オレも頑張るよビックシー!』

『あぁ、頑張れデット!』

『・・・僕は、』

『ミル? 迷っているのか?』

『・・・ううん。』

『何を迷うと言うんだよミル!』

『・・・・・・』




確かに、僕の能力はたくさんの人たちを助ける事が出来る、、、!

実際、既にたくさんの人たちを助けてきたんだから、、、。


でも、、、?


その人から、感謝される事はないし!

何より、誰にも僕の能力の事を言えない!


しかも、、、?

1日24時間のうちのたった10秒間だけ時間を止める事が出来るだけなんだよ!


こんな能力、なんの役に立つのか、、、?


それより、、、?

この能力がなくなれば、僕はもっとお父さんやお母さん、弟とも

仲良くなれるはずなのに、、、。


僕が言えない事で、家族の中で僕だけ取り残されているようで、、、。

それが何より怖いんだ、、、!!!




でもある時、、、。

サーカスのショーをするために、、、。

大きなテントを張っていた所で火事になった、、、!


誰かが、テントに火をつけたらしい、、、!

僕は早速、誰が犯人なのか探し出して、、、!


10秒間だけ、時間を止めた、、、!!!



【その放火した犯人は、、、? まさかまさかの!?】


僕の弟だった、、、!

どうして、、、?




僕は、直ぐに弟に放火をするところを捕まえて、話を聞く事にしたんだ、、、!


『クライブ! どうして? お前が放火を、、、?』

『兄さん! ボクはもう、、、サーカス団の一員として! ここでサーカス

をしていけないよ!』

『どうしてなんだクライブ!』

『ボクには、お父さんやお母さんのように才能がないんだ! どんなに

頑張っても出来ないんだよ!』

『クライブ! だからって? どうして放火なんて、、、!』

『ごめん、自棄になっていた、もうどうにでもなれって、、、。』

『クライブ、』

『兄さん! この事は皆には内緒にしてくれないか、、、! お願いだよ!』

『・・・いや? 1人だけ言う人がいる! 僕に着いて来い!』



僕は弟を、ビックシーの所に連れて行き、全てビックシーに話した。


『話はよく分かったよクライブ!』

『・・・ごめんなさい、もう絶対にこんな事をしません。』

『随分、反省しているようだな! よろしい! ミル、こちらへ!』

『はい。』

『クライブ! 俺の眼を見ろ! そして3つ数を数えるんだ! いいな!』

『・・・ははい、』

『ひとーつ、ふたーつ、、、、、みーっつ。』


僕がクライブの耳元でこう小さな声で呟いた。


『クライブ、今日あった放火の事や僕たちの会話全て忘れろ! いいな!

何もなかったんだクライブ!』


【パーン】と言う手を叩いた音。


クライブの意識がふわっと戻った時には、、、?

そこには、誰もいなかった、、、。


『・・・どうして、ボクはココに、、、?』





この事があって、、、僕の考え方も少し変わった。

この能力で、人を助けれる。


例え、、、?

誰にも知られなくても、、、。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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