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79話 殻についてんなんだが

79話です! すみません、少し短いです……。

 着替え終わった俺は一息つこうと思い、ベッドの上に座って背伸びをしていると今日の稽古と狩りの疲れが一気に出てきた。そのせいで眠くなってしまい、そのまま横になって寝てしまった。そして起きた時間は夕食前だ。

 部屋に置いたままにしてある荷物などをほとんど片付けてないにもかかわらず寝てしまうとは……やってしまったな……。


 イネアに荷物を見られていないか不安になりながらもベッドから体を起こして着替える際に荷物を置いた場所を見るとそこには何もなかった。

 ……え? 荷物は片付けてないはずのに何故無いんだ? ひとまずいつも荷物を置いてある所を見てみようか。……ああ、荷物置いてあるね。ただ小分けはしていないな。という事はもしかしてイリスが片付けてくれたのか……? なら後でお礼を言わないとな。


 とりあえず夕食までに荷物を整理しないとな。今回の狩りでヨユルギ草という薬草や今日取れた魔石などがあるからね。そういえば虹蝸牛の殻は肉と同じところに置いてもらったが今はどこにあるのだろうか? 肉はともかく殻の方はかなり大きいので倉庫に入るかな?

 

 そう思っているとノック音が聞こえた。夕食の時間かな?


「入っていいよー」

「失礼します……カイ様、もうすぐ食事の時間になります」


 入ってきたのはイリスだった。てっきりイネアだと思ってたから少し驚いたな。


「あれ? イネアはどうしたの?」

「イネアは現在食事の制作の方に回ってもらっています。少し相談したいことがありまして」

「相談したいこと?」

「はい。虹蝸牛の事ですが肉の方は食事に出せば良いのですが殻をどこに保管しようかと思いまして」


 てっきり倉庫などに持っていったのかと思ったのだが……。


「倉庫には置けないの?」

「はい、この頃倉庫の中には何かと入れる物が多くなっていますので虹蝸牛の殻が入らないのです。それに倉庫に置かれますと他の方が掃除などで倉庫に入った場合に虹蝸牛の殻があることに驚かれますよ」


 確かに驚くだろうなあ。光のない所で虹蝸牛の殻を見るとただ大きい蝸牛の殻にしか見えないからね。なら光のある場所に置けば何とかなるかな? だったら普段使っていない空き部屋に置けばいいな。ただいきなり置くとそれはそれで驚くと思うので父親が狩った事にして貰えばいいな。


「そうなんだ。だったら空き部屋に置けばいいんじゃないかな? ただ他の人に見られても良いように虹蝸牛の事は父上が狩った事にしておくように頼んでみようか」

「でしたらそのようにフェンド様にお伝えしますね」

「うん、お願い。後、荷物を片付けたのはイリス?」

「いえ、私ではなくマリン様ですね」


 イリスじゃなくて母親だったのか。狩りする時はいつも母親に助けてもらっているな。


「じゃあ後でお礼言わないとね」

「母親も喜ぶかと思います」

「うん……そろそろリビングに行こうか。遅れたら先に食事を始めてしまうかもしれないからね」

「かしこまりました」


 今日の夕食に虹蝸牛が出るのかな? 美味しいらしいから楽しみだ。 

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