74話 3歳になったんだが
74話です! 3歳になりました! ステータスについてはもう少し後になる……かもしれません。もう少しステータス画面など頻繁に出した方が良いのですかね?
「カイ様、そろそろ起きてください。そろそろ朝食の時間ですよ?」
以前よりも気温も上がり、つい二度寝したくなる衝動がある中、イネアが声を掛けてくる。
「……うん、今起きるよ……」
「廊下で待っていますので何かありましたら呼んでくださいね」
イネアはそう言い残して部屋を出る。俺は二度寝という欲望に負けないように頭を掻きながらベッドから降りて、イネアが用意してくれた服に着替えだす。
そういえば稽古を頑張りながら日々を過ごしているうちに3歳になったんだったな。まあそのことに気づいたのが母親の一言からだったが。
あれから毎日稽古をしているので体力や筋力がかなり付いてきた。日によって稽古をする時間は変わるが、ほとんど毎日稽古が行われるので体力が付くことは当然だな。それに稽古の回数を重ねるたびに厳しくなっているからな。あんなに頑張ったにもかかわらず、ちっとも体力が上がっていなかったら流石に自分の体を疑ってしまう。
兄さんたちに関してはは変わらずに稽古を励んでいる。不満を言う時が多いが、真面目に稽古を受けているので頑張っていると思う。稽古が厳しくなってきているのにしっかりとこなしているからね。俺? たまにギブアップした時があったな。流石に走り込み3時間は無理だったよ……。それでも2時間は走ったので頑張ったはずだ。……体壊さないように気を付けないとな。
勿論稽古だけでなく魔法の練習も頑張っている。とは言っても稽古をやり始めてから昼寝をすることがほとんどで魔法を練習する回数が減ってしまったが。それでもMPが成長していたりと練習の成果が出ているから問題ないな。ただもっと魔法を練習せねばなあ。
他にも稽古や魔法だけでなく歴史や礼儀作法などの勉強もしている。歴史は面白い事があったりするので勉強していて楽しいが礼儀作法は正直全く面白くないな。だから偶にイネアと一緒に覚えているが……イネアの方が礼儀作法についてよく分かっているので教師と生徒みたいな立場になってしまっている。イネアは教えることが上手みたいだから礼儀作法も何とかなる……かな?
後、フレッツ兄さんたちが王都に行ってから狩りは一度も行っていないな。フレッツ兄さんたちが戻ってきてからも稽古の関係で行けなかったな。稽古のない日はシンディと遊んだり、筋肉痛が酷かったりと狩りをする余裕がなかったせいだな。そのせいでレベルが上がっていない。まあステータスの数字は上がっているみたいだからいいか。
シンディに関しては遊ぶ機会が本当に減ってしまったな。稽古を始める前はほとんど毎日遊んでいたが、始まってからは1週間に遊べるかどうかという程に遊べなくなってしまった。シンディも同じように稽古をすればほとんど一緒にいることが出来るだろうがシンディはシンディでリリィさんから魔法の稽古をしているらしい。この前遊んだ時に一度魔法を見せてくれたが、何やら禍々しい色をした玉が出てきたので驚いた。何の魔法か聞くとダークボールというらしい。名前と簡単な特徴は本で知っていたが実際に出されると想像したものと違ったな。これからもそのようなことがあるだろうから初見の魔法は気を付けないとな。オリジナルの魔法もあるみたいだからね。
魔法以外にも文字の勉強もしているらしい。もう簡単な絵本なら読むことが出来るみたいだな。言葉遣いはしっかりとしているのでもう問題なさそうだな。
その他に関しては……特に変わった所がないな。着替え終えたことだし、リビングに向かいますか。




