69話 稽古をするんだが(上)
69話です! 次はもう少し文字数を増やして投稿したいです。
「さて、次は体を鍛えていこうか」
初めての打ち合いが終わり、同時に兄さんたちの準備体操も終わった所で父親は兄さんたちも呼んで少しニヤリとしながらそう言った。
「マインズは重りを3つ、フレッツは2つ付けて庭を走ってきなさい。もちろん少しでも休んでいたり、速度を落としているようだったら重りを増やすからな? カイは……今日は重りなしで走ってみようか。では、開始!」
父親がそう言い、兄さんたちは重り……何かが沢山入っている袋を持ち上げ、背中に乗せて走り出した。
俺は重りなしで走ればいいそうなので兄さんたちの後を追いかけるように走る。
父親は何をするのかと後ろを見てみると観戦してたイリスとイネア他数名のメイドさんに何やら指示を出すと家の中に入っていった。……戻ってくるまでずっと走ろということなのか? そう思っていたらイネアが兄さんたちが持っていた重りを2つ背中に乗せて同様に走り出した。イネアもやるみたいだな。
これからどのくらい走るのか分からないので速度を出し過ぎたら疲れてしまうな。なので程良い速度をリズム良く走っていくことにする。今の速度は兄さんたちとほぼ同じ速度で走っているので同年齢から見ると速すぎるのかもしれない。重りのハンデはあるけどね。
兄さんたちやイネアと一緒に走り始めて1時間程が経った。水分補給をするとき以外はずっと走っているのでかなり息が上がってきているが未だ速度を落としてはいない。前世では10分も走れば体力の限界が来ていたのだが、今は疲れてはいるもののまだまだいけそうだ。逆転の身体強化をやった甲斐があったのかな?
兄さんたちも息が上がっているが全く速度を落とさずに走っているので凄いものだ。ただ時々、少しだけこちらを見ていたので対抗心から頑張っているのかも……考え過ぎか。ただ心配だったのかもしれない。
そして少し意外だったのはイネアが同じように速度を落としていなかったことだ。普段から仕事以外にも鍛えていたりするのだろうか?
「よし、そこまでだ。少し休憩していいぞ」
家から出てきた父親が休憩の許可を出す。その瞬間兄さんたちはその場に座り込み休憩を始めた。すぐに座ったりするよりも少し歩きながら休憩した方がいいと聞いたことがあるので兄さんたちの近くまでゆっくりと歩いていく。
「カイ、お疲れ様。よく頑張ったね」
フレッツ兄さんがこちらに気づき、褒めながら頭を撫でてくる。こうして撫でられる事はいいのだがフレッツ兄さんは息切れしているので少し変態に見えてしまう。
「カイは良く頑張ったよなー。俺もフレッツも最初の時は走るだけで限界だったのになー」
メイドさんに水を持ってきてもらい、お腹がタプタプになりそうなほどの勢いで飲んでいたマインズ兄さんがこちらに気づき褒めてくれる。
運動後で汗があんなに掻いている状態で水を沢山飲んでいたらお腹痛くなりそうだけど大丈夫なのかな……。




