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63話 父親とフレッツ兄さんが帰ってきたんだが

63話です! 出来るだけ雰囲気を出そうとしたらシリアスになってしまった……。ほのぼの書けているかどうか分からないけど書かなきゃ……。

 今日の夕方頃に父親とフレッツ兄さんが王都から帰ってきた。明日から外で遊べるなと思いつつ家に着いた時に母親たちと一緒に迎えたのだが、2人ともどこか顔色が悪い気がする。王都で何かあったのだろうか? 父親とフレッツ兄さんに何かあったのか少し心配ではあるが、無事に帰ってこれたことを喜ばないとな。


 父親とフレッツ兄さんが帰ってきてから少しして、夕食の時間になった。夕食を食べる前にリビングに行き、椅子に座る。そして久しぶりに父親とフレッツ兄さんと一緒に食べることが出来るなと思っていると父親が俺たちを見渡して口を開いた。


「今日、俺たちは王都から帰ってきた。3ヵ月もの長い間、家そして村を留守にしてしまって済まなかったな。そして俺がいない間頑張ってくれてありがとう。さて、これから王都で会ったことを話そうと思う。食事を取りながら聞いてくれれば良いが、質問などは話の後にしてくれ。では料理が冷めないうちに食べようか」


 父親が前世で言ういただきますを言い食事を始め、俺たちも食事を始める。


「さて、王都での話をしようか。ああ、こちらを見ずに食べてくれればいい。まずは俺たちが王都に着いた時から始めようか。アイン村から1ヵ月程……順調に王都に着いた。そして宿を取り、フレッツを連れて城に向かったんだが、道中で出会ったのはミール男爵だった。ミール男爵というのはここから4日ほどにあるミール村という村にいる貴族だな。アイン家はミール男爵とは親密な仲でな、声を掛けたのだよ。ミール男爵が私を見るとなかなり深刻そうな顔をしていたのだよ。普段は……」


 うん、長い。その後、夕食を食べ終わる頃に父親は最後にこの事は内密に頼むと言い、王都での話を終えた。


 要約するとそのミール男爵の娘さん……ミリア・ミールさんとフレッツ兄さんは同年齢で産まれた時から婚約者という仲だったのだが、そのミリア・ミールさんが行方不明になったらしい。王都ではぐれたそうなので王都にいる間、父親もミール男爵に協力して探したそうだが、1ヵ月経ってもミリア・ミールさんは見つからなかったようだ。これ以上王都にいると雪の関係で戻ることが困難になるため戻ってきたらしい。


 ミリア・ミールさんがフレッツ兄さんと会う前ならまだ良かったのだが同年齢で既に何回も遊んだり手紙のやり取りをするほどの仲になっているらしい。5歳でよく手紙を出すことが出来るなと思ったのだが父親が手紙を書くことを手伝っていたらしい。

 父親は自分の伝手を使って捜索を続けるそうだ。見つかる可能性は低いが、頑張って欲しいな。


 父親の話を聞き終え、フレッツ兄さんを見ると、こちらから顔を見えないように下を向いて泣いている。隣に座っているマインズ兄さんがどうしたらいいか分からず狼狽うろたえてしまっているな。


 フレッツ兄さんは5歳と思えないほど賢いので今の状況をしっかりと把握できてしまっているのだろう。婚約者……それも手紙のやり取りをするほどの仲である人が行方不明だから凄く悲しいのだろうな。婚約者は王都についてから行方不明なので見つかる可能性は低く、もしかしたら死んでしまっている可能性もあるんだ。自分の身にそのことが起きたら……凄く悲しくて、自分の力のなさを嘆いてしまうのだろうな。もしかしたらフレッツ兄さんは今、そんな感情が入り乱れているのかもしれない。俺が慰めることは……出来ないだろうな。マインズ兄さんか両親位でしか無理だろう。フレッツ兄さんのために俺は何かできるのかな……。

 


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