62話 言葉についてなんだが
62話です! 前回間違えて6時に投稿してしまったみたいですね。すみませんでした。
後評価ありがとうございました!
以前からシンディとは色々と話したり言葉を教えたりしてきたが、成長の割には言葉を上手く話せていないような気がする。流石にこのままでは不味いと思うのでこれから少し本格的に教えて行こうと思っている。ちなみに今部屋には俺の他にはシンディとイリスのみだ。イネアは他のメイドさんと外出しているらしい。
「シンディー。きょおは勉強をしおう!」
「あい!」
突然の勉強なのに良い返事で返してくれる。まずはウォーミングアップとして簡単な発音練習をやってみるか。
「シンディー。あーいーうーえーおー」
「あーいーうーえーおー」
あいうえおは何回もやっているので失敗はしていないな。じゃあ次は。
「ふわりん、スライム、ゴブリン!」
「ふわいん、すらいう? ゴブリン?」
あー、駄目か。以前俺が話した言葉みたいになってる……。もしかして俺が上手く発音して来なかったことがいけなかったのかな? もしそうだとしたらやってしまったな……。今からでもちゃんと発音するようにしよう。とりあえず単語をちゃんと言えるようにしておかないとな。
「ふわりん、スライム!」
「ふわ……りん? 、スアイム!」
ふわりんはぎりぎり言えた……という事にしてスライムの発音が微妙に違うな。ならもう一回やってもらおうか。
「スライム!」
「す、スライム!」
「おおー。よくできましたー!」
おお、言えた。この調子でどんどん行こう。
「イリスは可愛い」
「イリスはかあいい」
今度は短い文だ。シンディは上手く言うことが出来なかったけど言い方が何だか可愛い。少しだけこのままでもいいかなと思えてしまった。
ふと横を見るとイリスが少しに睨んでる……。見なかったことにしよう。
「んー、もう一回。イリスは可愛い」
「あい! イリスは可愛いー」
よし、まだ少し違和感はあるが発音は大丈夫そうだ。なら次は。
「私はうどんを食べたいです!」
「私はうどんをたえたいです!」
先程よりも少し長い文を選んだが、惜しかったな。
「もう一回、私はうどんを食べたいです!」
「私はうどんを食べたいです!」
今度は上手くいったな。今度は少し難しい文にしますか。
「生みゅぎ、生米、生卵」
……教える側の自分が噛んでしまった。何か恥ずかしい。
「生麦ー? 生米ー? 生卵ー」
俺の時よりも遅かったが上手く言えたな……。教える側が駄目だったのに……。
「おおー、良く出来ましたー。よしよし」
とりあえず頭を撫でておくか。1回は間違えると予想していたが何故か上手く発音出来たのだからな。
「んー」
シンディは少し目を細めながら頭を撫でられている。あー、癒される……。褒めるつもりで撫でたのにこちらが嬉しくなってしまう。シンディが可愛いからしょうがないのだ。
だけどそろそろ発音の練習をやっていかないとな。
そう思い、頭から手を離そうとすると。
「んー、もう少しー」
「うっ、次出来たらねー」
こちらとしてももう少し撫でていたいけど我慢だ!
「じゃあ行くよー! 昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがいました。」
「んー、昔うかし、あるところい? お爺さんとお婆さんがいました?」
生麦、生米、生卵はいいのにこれは駄目なのか。文が長いと駄目なのかな?
「もう一回ねー。昔々、あるところにお爺さんとお婆さんがいました。」
「昔々、あるところに……お爺さんと……お婆さんがいました?」
お、少し躓いたけどいいね。
「カイー、撫でてー」
「うん」
再度、シンディの頭を撫でていく。シンディを見ると嬉しそうに撫でられている。あー、ずっとこうしていたい……。いや、駄目だ。教えないと! でももう少し、こうして……。
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……あ、思わずずっと撫でてしまったな。少しだけ撫でる予定だったのだが……。とりあえずまた練習していかないとな。とりあえずシンディに声を掛けるか。
「シンディー、撫でるの終わりー」
……ん? 返事がないな。撫でるのを止めてシンディを見ているとすやすやと寝息を立てて寝ている。
俺がずっと撫でていたからその間に寝てしまったみたいだな。しょうがない、シンディが起きてから練習を再開しよう。それまでは……魔法やって遊んでいようかな。




