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60話 うどん作りをしたんだが

60話です! 次回から9時投稿にしようと思います。

 父親たちが王都に向かって2ヵ月が経った。以前よりもさらに気温が下がっており、雪が降る日もある。この調子だと父親たちが王都から帰ってくるのは大雪の中という可能性も出てきてしまうか。道中で怪我をしてなければいいのだが……。


 イネアの方はあれからうなされる時がまだあるものの、あの本の効果があったのか5分程頭を撫でたりしていると寝息だけ聞こえるようになった。その調子でどんどん治っていって欲しいな。

 まだあれから仲良くなったとは言えないのでもっと仲良くなることも頑張らないとな。


 さて、今日もシンディと遊ぶ訳だが、少し変わったことをしてみよう。いつもは積み木などのおもちゃで遊んだり、読書をしてもらったりしていたが、今回は料理……うどん作りをしてみようと思っている。


 この世界でのうどんは焼きうどんが主流のようで過去の転生者が広めたと言われている。具材が小麦粉なので一般人でも食べることが出来るという点で人気な料理の一つだとか。

 作り方さえ分かれば小さい子供でも作れると思うので試しに作ってみようと思ったのだ。包丁など危ない器具はイリスにお願いすればいいしね。


 あらかじめ母親にやってもいいかと聞いてみると、イリスと一緒にやることとイネアとイリス以外のメイドさんにばれないようにすればやってもいいと許可が出たので自分の部屋に材料などを持ってきてやることにする。

 

「それではうどん作りを始めましょうか」

「「はーい」」


 まずは塩水を作る。部屋の気温が低いから体温くらいには温めた方がいいかな? と思っているとイリスが少しだけ温めてきますねと言い、部屋から出ていった。

 そして数分後、イリスが戻ってきたので小麦粉に温めてもらった塩水を少しずつ入れて、みんなで混ぜる。量はかなり少ないがみんなで作るのは楽しいからな。


 ……そんなに量はないが、この年で混ぜるのは重労働だな。まあみんなで混ぜたからまだ楽だからいいかな? シンディは混ぜるのに飽きたのか。途中で積み木をやり始めた。次にシンディが生地を触る時に手を洗わせないとな。逆にイリスとイネアは慣れた手つきで混ぜていく。……これ、俺もいらないかもしれない。いや、料理のスキルを上げるためにも頑張らないとな。


 しっかりと混ぜてから形を団子みたいに整えて、上にタオルを被せて少しの間寝かせる。

 水が小麦粉に均等に馴染まずに、蒸発するのを防ぐためだな。ラップがあればいいんだけどなあ。


 ある程度時間を見てからビニール……はないのでメイドさんがいつもうどんを作る時に使う袋を持ってきてもらい、生地を袋に入れる。

 次は……足踏みか。早速やってみますか。

 俺とシンディが袋の上に乗り、どんどん踏んでいく。最初は慎重にやっていたが、破れる様子はないようだ。


「ふみ、ふみ……」

 

 2人の2歳児がうどんの足踏みをやっているのは何だか微笑ましいなあ。……片方は俺な訳だけど。必死に踏んでいるシンディを見ると凄く癒される気がする。

 ただ、踏む力が足りなさそうだから俺はこっそりと身体強化も付けて踏んでいる。最後にイリスにも踏んでもらってある程度生地が平らになってから団子にしてまた上に乗って踏んでいく。


「カイー、つかえたあ……」

「シンディ、もうちょっお頑張ろ?」


 シンディが疲れてしまったようだな。もう少しだけやった所で今度はイネアに頼む。

 イネアは生地を踏んでいき、またある程度生地が平らになったので、また団子にして今度は寝かせる。今は冬だから……2時間くらいかかるかな?


 寝かしたところで丁度昼飯の時間になったので、俺とシンディはリビングに向かう。今日は少し寒いのでスープなど温かい物をいつもよりも多く食した。……相変わらず味は美味しんだけど見た目は悪い。慣れたからいいんだけどさ。


 そして部屋に戻ってもまだ時間が余っていたので窓から見える雪を少しの間見てからイリスに本を読むように頼んだ。読書は時間つぶしにいいかなと思ったが、シンディが疲れてしまったのか寝てしまった。まあ何か満足そうだし、出来上がってから起こせばいいかな?


 2時間が経ったのでテーブルの上で生地を2mm程の薄さになるまでどんどん伸ばしていく。そして生地を扇状に折りたたんだ所で包丁が登場。出来ればやりたい所だが流石に危ないのでイリスにお願いしてもらう。

 ……流石メイドだ。速く切っているにもかかわらず均等に切っている。すぐに出来る技ではないからかなり練習したんだろうなあ。


 後はもう調理してもらうだけなのでイリスたちにお願いする。夕ご飯でもいいが、それだとその前にシンディが帰ってしまい、食べれないからね。おやつ代わりだと思えばいいかな?


 焼きうどんが出来上がるまでの間は暇なのでイネアと遊んで待っているとノックが聞こえた。

 イネアが返事をして、ドアが開く。美味しそうな匂いと共にイリスが焼きうどんを4つ持ってきてくれた。

 イリスはテーブルの上に焼きうどんを置いていく。


「シンディ様、起きてください。出来ましたよ?」

「シンディー」


 その間にイネアと俺がシンディを起こす。幸せそうに寝ているところを起こすのは何だか可哀そうであるが、起こさなかったらそれはそれでシンディに怒られそうだ。


「んー」


 可愛らしい声でシンディの目が開く。一応起きたみたいなので後はイネアにお願いして席に着く。

 匂いのおかげかどうかは分からないが、シンディはすぐに起きてすぐに席に着く。


 さて、異世界初めての料理になるうどん、いただきます!


 久し振りに食べたけど中々美味しい。うどんも少し物足りないような気もするが、初めてにしてはよくできていると思う。焼きうどんは醤油をよく使っていたが、あいにくこの世界にはないみたいで醤油代わりに独特の調味料を使っているみたいだ。だがこれはこれで合う。いや、俺はこっちの方が好きかもしれない。焼きうどんと一緒に入っている野菜も違うからこっちも関係しているのかな?


 みんなも美味しそうに食べている。うどん作りを提案して良かったな。

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