表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/220

52話 とある魔物の狩りなんだが

52話です! バトル回は書きやすい気がします。そして久しぶりの3000文字以上です。

 決意をしてから1ヵ月が経った。まあ決意したと言っても魔法の練習、逆転、たまに狩りをするくらいでやることはあまり変わっていない。

 周りの人の雰囲気も変わらず、いつも通りの日常だ。

 そして今俺は何しているかというと……


「水矢、水矢、水矢ー!」


 ふわりん相手に無双していた。無詠唱でできるようになった水矢を放ち、放った水矢の8割ほどがふわりんにブスブスと当たり、ふわりんを殺していく。出来れば全て当てれるようにしたいがまだそこまで上手くいかない。

 俺は死んだふわりんに近づき、魔法で解体していく。ちなみに水矢を形成する魔素が無くなったら水に戻るので処理が大分楽になる。まあ魔法の解体を使ったら刺さっていても変わらないけどね。

 解体と言えば母親は魔法の解体を頼り過ぎずに普通の解体も練習した方がいいと言っているため、最近は普通の解体も練習している。まあ上手くできない時が多いけど。だが普通の解体をしてから魔法の解体をするとイメージしやすくなって魔法の解体が少し上手くなった気がする。


「中々魔物を殺せるようになったんじゃない?」


 全てのふわりんを解体し、魔石を取り終えたところで母親が後ろから話しかけてくる。


「そうだね。でも外しているところもあるし、敵もふわりんだから攻撃を避けることがないと言ってもいいくらいだからまだまだだよ。」

「そうね。じゃあ次からもう少し強い魔物と戦ってみる?」


  強い魔物ねえ。スライム……はあまり強さは変わらないか。なら角兎とかになるのかな? だとしたら強くなり過ぎか。


「それってどんな魔物になるの?」

「そうね……あ、ほらあそこにいる魔物よ。」


 母親はそう言い、指を指した方向には……50メートル程先に蝶や蛾などの幼虫? がいる。体の色が緑色で雑草と保護色になっており、大きさは高さ50cm横幅30cm程になるのかな? 長さはここからじゃ分からない。ここら辺に生えている雑草の大きさが40cm程あるので少し見にくいからだ。


 魔物の種類としてはクロウラー系になるな。キャタピラーじゃないのか? と聞かれるだろうがこの世界では蝶や蛾の幼虫もクロウラーとして判別される。……そもそもキャタピラーという言葉がこの世界にはないな。

 だけど何クロウラーに何になるんだ? クロウラー系は図鑑でかなりの種類になるのでいまいち分かりずらい。

 ……あ、でもよく見ると青い斑点があるな。だとしたらビッククロウラーかパラライズクロウラー、ウルクロウラーのどれかになるのかな? ここからではこれ以上分からないな。


「幼虫?」

「ええ、ビッククロウラーね。カイ、行けそう?」


 ビッククロウラーか。ビッククロウラーならパラライズクロウラーとウルクロウラーより弱いので簡単に倒せるかな?


 ビッククロウラーが普段行動する時の速さは大人が歩くくらいだ。だがこのビッククロウラーは狂暴で雑食であり、食べる量も多い。なので動物などの敵を見つけると捕食するためにしつこく追ってくるらしい。とは言っても大人が早歩きするくらいの速さになるらしいが。

 まあ一般人であればしつこく追って来るとしても速さが遅いから囲まれない限り大丈夫だな。

 だが俺の身長はしっかり測ってないから正確ではないがおよそ85cmくらいだ。速さも俺が頑張って走って大人が軽く走る程度だ。それに走ると転ぶ可能性があることを考えるとビッククロウラーは俺からみたら中々危険な魔物になる。

 ちなみにこのビッククロウラー、攻撃方法は糸を飛ばしてきて相手の動きを阻害したりするそうだ。そしてひたすら追ってくる。そして追いつかれるビッククロウラーは体を乗せてきて相手を食べ始めるそうだ。


 とまあ俺から見るとかなり強敵になるわけだが残りMPなどを考えると単体だけなら何とかなるかもしれないな。

 

「多分行けると思う。」

「なら一応近くで見ているからもう無理と感じたら言いなさいね?」


 俺はその言葉に返事をするとともに身体強化、五感強化を掛けてからビッククロウラーに向けて走り出す。

 ビッククロウラーまで30メートルまで近づいたところでビッククロウラーがこちらに気づき、糸を飛ばしながらこちらに突っ込んでくる。……かなり気色悪いんだが。


 俺は糸を切るために風刃を無詠唱で放つ。

 上手い事糸に当たり、糸がその場に落ちる。そしてすぐにまた風刃を無詠唱で放つ。単発は勿論の事、連続で出すことはかなり練習したので失敗はまずありえない。


 ビッククロウラーは変わらずこちらに真っすぐ突っ込み、俺が放った風刃と衝突する。

 だが、少し皮膚と肉が切れて血……体液? が出てくるだけで突っ込んでくる速さは全く変わらない。


 肉が分厚いのか風刃では威力が足りずあまりダメージを受けていないのか……どっちもかもな。

 風矢なら一点でのダメージが高く肉が分厚くてもダメージが入りそうだからこっちにしてみるか。


 既に俺とビッククロウラーとの間が10メートルになっているが慌てずに後ろに下がりながら風矢を今度は詠唱してから放つ。無詠唱で放たない理由は詠唱をすると威力が上がるからだ。


 放った風矢はビッククロウラーの頭に当たり、深く突き刺さって体液をまき散らす。これにはビッククロウラーも堪らないようで速度を落とした。


 これはチャンスかと思い、また風矢を詠唱して先程と同じところに当たるよう放つ。


 そして狙った通りにビッククロウラーに当たり、先ほどよりも体液をまき散らし、ビッククロウラーが倒れて追って来ることはなくなった。死んでいるわけではないのでもう一発放つ。弱った時が一番気を付けないといけないからね。


 また同じところに当たり、ビッククロウラーはもう全く動かなくなった。これで死んだのだかな? 万が一のことがないために母親に聞いてみるか。

 後、殺すときに感じる罪悪感とかは……驚くほどないな。ふわりんや角兎と違い、虫だからか? 


「母様、ビッククロウラー死にましたよね?」

「ええ、確かに死んでいるわ。よくやったわね。」


 母親が俺の頭を撫でる。そして俺は頭から母親の手が離れてから身体強化と五感強化を解除してビッククロウラーの死体の近くに行く。


 今回殺したビッククロウラーは胸あたりまでの高さがあり、長さが1m程もある。こうして見ると本当に大きいな。

 俺は体液が落ちていないところからビッククロウラーにナイフを突き刺して解体を始める。魔法じゃないのはビッククロウラーのどこに価値があるか分からないためだ。分からないと上手くイメージが出来ないので解体が発動せず、綺麗に処理ができない。なので価値がある所を判別したりするために解体を行う。


 母親やイリスのに教えてもらいながら解体をして、1時間程経ったところで解体が終わった。

 正直気分は最悪だ。手はビッククロウラーの体液まみれで解体している時に飛び出てきた体液で服にも少しついている。

 当然臭いも酷く吐き気がしてくる。今すぐお風呂入りたい……。


 とりあえずできるだけ大きくウォーターボールを出して手と服と靴を洗っていく。温度変化ができているので冷たくない。

 洗ったところで服と靴に逆転のウォーターボールを使い、水分を無くす形で服を乾かす。……初めて使ったけど上手くいったな。


 今回ビッククロウラーで取れた部分は皮、肉、糸、魔石だ。皮は使わず、肉は食べれるそうなのでそのまま持ち帰るそうだ。……正直食べたくないところだが、既に何回も食べているらしいのでもう諦める。糸は母親が回収していった。魔石の色は緑で大きさは1.5cm程だ。

 

 あらかじめ持ってきたらしい籠に肉を入れ、魔石は俺が持っている皮袋に入れる。荷物もかなり増えたので今日はもう終了かな?

 聞いてみると終了ということになったので村に戻った。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ