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50話 母親から聞いたんだが

50話です! そういえば10万文字超えましたね。この調子で頑張っていきたい所です。

ブックマークや評価などもできればお願いします。他にもおかしいところがあればどんどん言って欲しいです。

 ……ちょっと一回落ち着いて情報整理しよう。まだ予想される時点であるがリリィさんとシンディがアルティ族だ。そして本で寿命がハーフで40歳、アルティ族のみだと30歳と書かれている。リリィさんがハーフなのかどうかは定かではないが、夫のジェフさんは茶髪に黒目だったのでシンディは確実にハーフということになる。だとするとシンディは長くとも40歳で死ぬことになり、リリィさんはあと約10年くらいしか生きることが出来ないという事なのか……? 

 ……いや、まだアルティ族と確定したわけじゃない。イリスは……今はイネアもいるから聞けないか。夜に一回母親に聞きに行こう。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


 夕食後、兄さんたちが部屋に戻るのを確認してから母親がいるところに向かう。まだ行ったことはないが、夕食後は大抵両親の寝室にいると聞いているのでそこに向かう。


 両親の寝室に着き、早速ノックをする。


「入ってきていいわよー。」


 母親の声がドア越しに聞こえてきて入っていいらしいのでドアを開けて部屋の中に入る。

 部屋の中はダブルベッドと机、椅子、棚があるくらいだ。貴族にもかかわらず豪華らしさがなく、どちらかと言えば質素という言葉の方があっている気がする。

 母親は椅子に座って何やら書いていたようだ。今は書くことをやめ、こちらを見ている。


「あら、カイ。筋肉痛はいいの?」

「うん。筋肉痛は大分良くなったけど、本を読んだら一つどうしても気になることがあって。」

「どんな事かしら?」

「リリィさんとシンディはアルティ族なの?」


 母親は一瞬だけ少し困ったような顔をした。


「種族についての本を読んだのね。ええ、そうよ。リリィは純種、シンディはハーフとなるわ。」


 やはりそうなのか……。だとしたら……


「……リリィさんはあと10年くらいしか生きることが出来なくて、シンディは頑張っても40歳年ほどしか生きれないの?」

「ええ、正確に言えばリリィは30歳丁度に亡くなるとしたら後8年程ね。」


 後8年程……か。その残り時間が物凄く短く感じてしまう。


「母様はリリィさんが後8年程で無くなることはどう思っているの?」

「そう……ね。悲しいというのが一番あるけど、リリィと一緒にいることが出来る、残りの時間を大切にしたいと思っているわ。それにリリィだってこっちがずっと悲しんでいるような態度取られても困ると思うわ。」


 母親は悲しそうだけど笑顔でそう言う。

 一緒にいることが出来る残りの時間を大切にしたい、か。確かにそうだよな。一緒にいることが出来る時間の多さも大切だが、一緒にいれもなおざりにしていたら駄目だよな。

 

「……そう。……うん、教えてくれてありがとう。母様。」

「……カイ、いい? 寿命に関しては諦めるしかないのよ……。寿命は種族の間でも問題になっていることなの。私たちは寿命の違いを受け入れるしかないのよ。」


 慰めるような声で俺に言う。

 寿命の違い……。分かっている……んだけどな。


「うん、分かっているよ。それじゃあ部屋に戻っているね。お休み。」

「ええ、お休み。」


 部屋を出る。そして自分の部屋に戻りベッドに体を預けるようにして寝転ぶ。


 アルティ族は魔攻、魔素を上げる代わりに寿命が短い種族……。そしてリリィさんは純種のアルティ族でシンディはそのハーフ。


 寿命はどうしようもないけど……やっぱり悲しいよな。


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