46話 体を鍛えてみるんだが
46話です。 近い日にイネアの閑話を出す予定です。
ピクニックも終わり、ウトウトしながら馬車に乗って帰った。そして夕食を食べて、すぐにまた眠ってしまった。
いくら昼寝をしたとはいえ、まだまだ疲れが残っていたみたいだな。
体力的には年齢通りで正常だと思うが、せめてご飯を食べた後すぐ寝るのはやめないとなあ。
体鍛えたらもう少し起きれるようになるかな? 走ってみるか? ……この足で走ったらほぼ確実に転ぶな。なら筋トレならいけるか? いや、それだと力はつくけど体力はつくのか? ……関係なさそうだな。
うーん、思い浮かばないからちょっと母親に聞いてみるか。
「体力の付け方? 走るのは……無理そうね。ならいい方法があるわね。」
さすが母親。何でも知ってる。
「騎士団が鍛える時によく使う方法なんだけど、身体強化の魔法があるじゃない? あの魔法の効果を逆転すればいいのよ。」
「逆転する……?」
魔法の効果を逆転するってどういうことだ?
「そうよ。逆転は通常の魔法の効果を変えて、反対の効果にすることが出来るのよ。」
「じゃあ身体強化を使うとしたら、そのままだと身体を強化するけど逆転を使うと身体を弱化するってこと?」
「ええ、そうよ。そうすることで体力が付くはずよ。」
「そうなんだ。……この逆転は初心者用と中級者用に書いてなかったはずだけどもしかして上級者用に書いてあるの?」
「ええ、逆転を使うのは意外と簡単だけれどなぜか上級者用になるのよね。まあ覚えても大丈夫でしょうから覚えちゃいなさい。」
やっぱり上級者用か。初めて聞く単語だからおかしいと思ったんだよな。母親は覚えていいと言っているし、覚えてみますか。
「それでその逆転はどうやるの?」
「んー、一回やってみせた方が早いわね。部屋の中だと火は危ないから外でやるわよ。」
そう言って、俺と母親は外に出て、家からある程度歩いたところで母親がここら辺でいいいわねと言ったので歩みを止める。
「それじゃあ始めましょう。まずは火をつけるわね。」
といい、母親は地面にファイヤーボールを打ち、火を起こした。ちなみに無詠唱だ。
「そして逆転を使うわね。挑戦したことないけど逆転を無詠唱でやってみるわ。……リバースファイヤーボール。」
母親が唱えた瞬間、地面で燃えていた火が一瞬で消えた。そうか、ファイヤーボールをリバースするのだから火を消すのか。……あれ? これって使いどころによっては強くないか?
水の場合だと水を消すんだよな? だとしたら生き物の体液も消せることになるよな?
そう考えると逆転は間違った使い方をすると危ないから上級者用なのかもしれないな。
「とまあこんな感じね。逆転は魔法名の前にリバースを付ければよかったはずよ。でもイメージや詠唱は通常の魔法になるから注意ね。まあできるようになるために頑張りなさい。」
「はい。」
母親が得意気に言った。まあ初めて逆転有りの無詠唱を成功させたみたいだから得意気にもなるか。俺もできたらなるだろうし。
上級者用らしいから使えるようになるのは早い気もしないこともないけど絶対物にして見せないとな。体力を鍛えるために。




