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42話 ピクニックに行ったんだが 3

42話です! 

 釣りをする訳だが、釣りを始める前に一つだけ決めていることがある。それは釣りをする時に魔法の探知を使わないことだ。探知を使うと魚の位置がすぐに分かり、簡単に釣ることができるが、今回はそんなことしない。釣りは魚がいるなし関係なくその過程を楽しむものだと思っているからな。釣れたらそれはそれで楽しいけど

 さて、まずは水深、底の様子、釣るポイントから見てみるか。本格的にやるのだったらまだあるが今回はこの三つだけ見ればいいだろう。

 水深の方はは水面から底まで落とした針までの糸の長さからして水深は2~3mくらいかな? このくらいの深さならある程度大きい魚が釣れそうだ。そして底の方には石が沢山あると……水草が近くにはないのは中々いいな。水草があると水草にひかかって糸を切ることになったり、餌が千切れたりするからな。

 湖の底にある石を見ていくと、少し小さい岩があった。よく見たら所々にあるので岩の下に魚がいそうだな。ここからあまり距離がないところにもあるので、岩の下の近い所に落としてみますか。


 少し大きめの岩に指を指して


「んー。」

「どうした? あそこか? 良し分かった。やってみるか。」


 すぐこちらが言いたいことが分かったみたいだ。父親と協力して岩の下から近い所に落としてみる。落とすだけなので狙い通りにできた。あ、ちなみに餌はワームだ。父親がそのまま一匹使っていたがそのままだと大きくないか? まあ食べられるだけなのでいいか。

 そして10秒ほど待ってみると食いつきだした。だがここで慌ててはいけない。食いついてはいるが悪魔で餌を食べているのであり、針まではまだ食べていないのだ。針を食べたら食いついた時よりも強い力で引くのでその時を待つ。

 父親もその辺りが分かっているみたいでじっと待っている。

 待つこと20秒、一気に引き出した。よし、当たりだ! 竿を上げて魚が掛かっていることを確認する。中々引きが強いな。こっそりと身体強化もかけて引きに対抗する。

 そして力を込めて魚を引き上げる。ゆっくり引きを楽しんでもいいのだが、それで逃げられても困る。父親も俺が力を込めたのを感じたのか、力を入れ出して引き上げる。そしたら魚が徐々に上がっていき、水面から出た。

 大きさは20cmくらいのヤマメみたいな魚だ。父親はすぐに魚をこちらに寄せて糸を持ち、慣れた手つきで魚を大きな籠の中に入れる。


「これはヤマノメか。サイズは少し小さいが食べれる大きさだ。これで坊主ではなくなったな。」


 そう笑いながら父親は魚を見ながら言っている。ここでいう坊主は何も釣れないという意味だ。この世界でもその言い方をするんだな。そう思いながら俺も魚を見ている。魚は大きな籠に入れられた直後は活発に動いていたがすぐに大人しくなった。食べれるらしいので楽しみだな。


「最初に釣れたのははフェンドか! だが次は頂きだ!」


 リリィさんの夫がそう言い、竿を上げるとこちらが釣った魚よりも大きめなヤマノメを引き上げた。30cmくらいか? 塩焼きにしたらかなり美味しそうだな。というかシンディは?

 そう思いリリィさんの夫を見るとシンディは肩車をされていた。

 あー、肩車か。一気に視野が広がったからかシンディがキャッキャ言ってるな。

 リリィさんの夫はすぐにヤマノメを大きな籠に入れる。そしたら先に入れたヤマノメも今入れたヤマノメもかなり活発に泳ぎだし、数秒後また大人しくなった。


「俺のより大きいじゃないか。だがすぐその大きさを越えてみせるぞ。」


 父親が張り切ってそう言い、ワームを付け始める。そして手を水で洗い、先ほど狙った所に落とす。

 そしてまた食いつき始めるが我慢我慢……。今だ!

 引きが一気に強くなった瞬間に俺と父親は同時に竿を上げる。今度は先ほどよりも引きが強いがすぐに魚は引き上げられて、大きな籠に入れられる。中を見てみると今度はフナに近い魚だ。大きさは30cmはあるな。旨そうだな。


「今度はフンナか。焼いてもそれほど美味しくないが煮たら美味しかった覚えがあるな。」


 ……ヤマメと言い、フナと言い前世の名前に似ていないか? もしかして過去の転生者が名付けたのか?

 まあいいか。料理が楽しみだな。


「また釣るの早くないか!?」

「いい所を見つけたからな。また釣るぞ。」


 餌を付けて、もう来ないかなと思うが、また同じ所を狙う。……中々来ないな。食いつきはあるのだ。だが針に掛からないと意味がない。そのまま2分くらい経ったが食いつきもなくなった。竿を上げてみると餌がなくなっている。上手く餌だけ取られたな。


 再度投入する。次は少し違う所を狙ってみる。同じところでもいいが別の所も狙いたい。今度は少しハイリスクハイリターンになってしまうが、石が沢山ある場所だ。そういう所だと石と石の間に隠れている魚が狙える。この指示は指を指しただけじゃすぐに伝わらないと思い、父親に小声で言ってみる。ついでに餌も先ほどよりも小さくしてもらう。

 父親はすぐに了承して、一緒にその場所に落としてみる。数秒経ったところで魚が食いつき始め、引きが強くなる。先ほどとは違い、急いで引き上げる。ここですぐ引かないと魚が元いた所に隠れてしまい、上手く釣れなくなってしまうのだ。まるで根掛かりしたみたいに。

 釣り上げた魚は一番最初に釣った魚と同じヤマノメだ。だが大きさが30cmだ。


「ジェフ、お前と同じくらいの大きさが釣れたぞ。」

「まじかよ! 今に釣り上げるから見とけよ!」


 リリィさんの夫ジェフさんというのか。初めて知ったよ。ジェフさん、まだ一匹だからかかなり悔しがってるな。でも狙ってる場所は悪くないと思うので頑張っていただきたい。


 その後、20分程釣りをして父親と俺が四匹、ジェフさんが二匹という所で、メイドさんがこちらに来て料理ができたことを言ったので、釣りがひとまず終わった。かなり釣れたな。

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