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41話 ピクニックに行ったんだが 2

41話です! 息子か娘ができたらこうして釣りしてみたいです!


 母親とリリィさんとメイドさんたちが料理の用意を始めた。

 料理姿を見ているのもいいのだが、どうせ湖に来たんだ。湖の方を見ておこう。湖と言えば父親とリリィさんの夫が釣りの準備をしていたな。父親とリリィさんの夫の方を見ようと辺りを見渡してみる。

 すると少し小高い岩の上で二人が喋りながら釣りをしているのが見えた。

 二人との間には大きい籠みたいなものがある。大きさ的に魚を入れるのかな? ここの湖でどんな魚が釣れるのかは知らないが、大きい魚で食用のものが釣れるといいな。一品追加するしね。

 それにしても釣れているのか気になるな。前世では釣りが趣味で沢山行っていたからな。海限定だったけど。


 シンディを一人にするわけにはいかないのでシンディを連れて父親の元に向かう。

 道中には岩や草などがあり、シンディにとっては歩きにくいと思うのであらかじめ手を繋いでおく。転ばないように手伝いながら向かうせいか普通に歩けば3分程で行ける距離ではあるが、5分程掛かってしまうのかもしれないな。

 シンディと歩きだすとイリスがこちらが移動することが分かったのか、邪魔にならない距離でついてくる。途中で魔物が出てきても助けてくれると思うのでこれで安全だな。

 二人の所に向かう途中、一瞬父親がこっちにチラッと見てきたので、多分来ることが分かっているのだろう。ただそれっきり見ていないので気づかないふりしているのだろう。まあ着いたら笑顔で呼ぶことしてみよう。

 

 2歳児には少しきつい道中であったが、ようやく二人のいる小岩に着いて、笑顔で父親を呼んでみる。

 

「チィサアー!」


 着いたことを言うため、程度大きな声で尚且つシンディとリリィさんの夫がいるために幼く聞こえるよう父親を呼んだ。


「お、カイ。ここまで来てどうしたんだ?」


 まるで今気づいたみたいに父親が振り向いて俺たちに言ってくる。リリィさんの夫も振り向いているが何も言わない。ただ笑顔でこちらを見ている。シンディも言うのかと期待しているのかもしれないな。シンディが言うかどうかは分からないけど。

 シンディの方を見ると足元の岩を見ている。……これは言わないだろうな。


 俺はここでならシンディも見てくれると思い、シンディの手を離して父親とリリィさんの夫の間にある大きな籠を覗き見る。中には水が入っているがそれだけだ。まだ釣れていないな。


「なにー?」

「釣りしているんだよ。これを使って魚を捕るんだ。」


 釣り竿を見せながら説明をする。話しを聞く限りでは前世の釣りとあまり変わらないな。餌は……何を使っているのだろうか? そういうことを考えると釣りをやりたくなるな。……できないかな? 父親に手伝ってもらいながらやればできるかもしれない。


「やるー!」


 満面の笑みで言ってみる。


「おお、そうか。では一緒にやろうな。」


 父親はすぐに了承して、嬉しそうに俺の頭に手を置いて撫でる。撫でられるのは嫌ではないのでそのままにしておく。

 父親が俺に向けて釣り竿を持つように竿を近づけてくれる。持ってみると一人では重くてまともに操作できないほどであるが、父親と一緒に持っているので何とか操作できそうだ。


 湖の方を見ると釣り糸はここから水面のところまで約3mの所に垂れている。深さは中々ありそうだが水が澄んでいて小魚が泳いでいるのが見える。そこの方は岩が沢山あり、よく見えないが何か動いているのが見える。岩にひかかって根掛かりにならないようにに注意しないといけないな。


 さて、父親に手伝い貰いながらではあるが今世初の釣りをしてみようか! 

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